Audibleではなぜか「SF」カテゴリに分類されていて、気になって再読してみたのだが、意外にも新鮮に楽しめてしまった。
確かに昔読んだはずなのに、ところどころまるで初読のような感覚だったのは、音声で聴いたことで印象が変わったのか、それとも自分の感受性が変わったのか。
いや、単に忘れてただけか。
それにしても、「巷説百物語」シリーズ、どの順番で読めばいいのか正直わかりにくい。しかも、京極夏彦には「百鬼夜行シリーズ」もあるから、余計に混乱する。どこまでが小股くぐりの又市のシリーズで、どこからが別物なのか、記憶がごちゃついていた。
調べてみると、どうやら「百鬼夜行シリーズ」は、妖怪のように見える不思議な事件を科学的・論理的に解明していくのが特徴らしい。一方で「巷説百物語」は、人の心の綾を妖怪の仕業に“仕立てて”解決していくのがミソだとか。
なるほど、それでいて本作は連作短編形式で、毎回「妖怪なのか、仕掛けなのか?」と迷わせるのが絶妙なのだ。京極堂ほど饒舌ではないにしろ、やっぱり口先三寸で話を丸く収めていく流れは健在。用意周到なトリックで人の心の闇を妖怪に見せかけ、事件を穏便に片付ける様子は、映画『スティング』のようで楽しい。
又市一味の連携プレーが光る。「巷説百物語」の魅力は、その“チーム感”にあると再確認した。
そして、その中で毎回巻き込まれては「よくわからないまま一役買っている」百介青年。昔読んだ時より、彼の存在に妙な親しみを感じてしまったのは、自分が歳を重ねたからだろうか。
ところで、物理書籍だと「鈍器本」として知られる京極作品も、Audibleで聴けば全く問題なし。だが重くはないが、それなりに長い。
「続巷説百物語 」もAudible化されると思うので待つ。
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怪異譚を蒐集するため諸国を巡る戯作者志望の青年・山岡百介は、雨宿りに寄った越後の山小屋で不思議な者たちと出会う。御行姿の男、垢抜けた女、初老の商人、そして、なにやら顔色の悪い僧――。長雨の一夜を、江戸で流行りの百物語で明かすことになったのだが……。闇に葬られる事件の決着を金で請け負う御行一味。その裏世界に、百介は足を踏み入れてゆく。世の理と、人の情がやるせない、妖怪時代小説、第一弾!
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アニメ化、ドラマ化、漫画化すべてされてるんだよ。
人気の高さがうかがえる。渡部篤郎か~この頃と最近、ちょっと印象ちがうよねー
あ、こっちが百鬼夜行シリーズか。


