麻見 和史 の「殺意の輪郭 猟奇殺人捜査ファイル」を読んだ。
上品なものばかり食べていると、たまにジャンクフードが食べたくなるように、人気作家の新シリーズを読んでみた。
タイトルからして、もっと血みどろな「猟奇殺人」を期待していたが、思ったより控えめだったような……。
いや、これはもしかして、私の感覚が麻痺しているだけかもしれない。ひとまず、良識あるみなさんの判断に委ねたい。
本作は、美人で一匹狼の刑事・広瀬と、その同年代ながら階級は一つ上の尾崎とのバディもの。
広瀬は警察組織に対して一線を引いており、わざと空気を読まないキャラを演じている……のだが、その言動を見る限り「いや、地なのでは?」と疑いたくもなる。
たとえば会議にピッタリ到着した広瀬に対し、尾崎が「5分前集合が基本だ」とたしなめる場面。広瀬は即座に「じゃあ、集合時間を5分前に設定して」と返す。うん、そういうとこだぞ。
物語は、土の中で溺死した遺体が発見されるという不気味な幕開けからスタートする。「なぜ土中で溺死?」という謎に始まり、次々と発生する奇妙で悪趣味な殺人事件。殺害方法はどれも常軌を逸していて、犯人の歪んだ情熱がそこかしこににじみ出ている。
だが、犯人が語る動機にいまひとつ納得感がなく、感情移入もしづらいのが惜しい。エンタメとしては面白く読めたが、「2時間ドラマ的」という言葉がしっくりくる読後感であった。
とはいえ、「殺意の輪郭 猟奇殺人捜査ファイル」はシリーズとしてまだまだ始まったばかり。広瀬の過去や彼女の「目的」も明かされておらず、今後の展開に期待が持てる。
ちなみに、主人公ふたりが警察官を志した理由がどちらももうちょい行けるやろ、と思った。ベタでも「最愛の人を殺された過去」くらいの設定で来てほしい。
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被害者の死因は、土中での溺死……。思いも寄らぬ方法で人を殺めた犯人は、猟奇的な手段を用いて立て続けに犯行を重ねていく。刑事課の尾崎は、美貌の広瀬とバディを組んで捜査に臨むが、彼女の行動に不審を抱きはじめ……。新シリーズ始動!
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今日読んだホント全く関係ないけど。
雨穴さんの新作が出ていることを発見。おーい、みんな~新作出てるよ~

