長尾 和宏 の「歩く人はボケない 町医者30年の結論」を読んだ。
いやー2時間座りっぱなしだと、死亡リスクが15%上がるらしいですよ!
エライコッチャ。
2時間どころじゃなく座っちゃってる人、多いんじゃないっすか?
歩くといい、って色んなところで聴くけど(他には、瞑想がいいとか言語化がいいとか習慣化がいいとか、とにかく色々いいことだらけなんだけど)とにかく、歩くのはマジで良さそう。
この先生、コロナ禍によくテレビに露出していたので存じ上げているのだが、よくよく読むとワクチン反対の人だった。
ただ、日本ほど繰り返し真面目にワクチンを接種している国は他にないという話は、なんかわかる気がする。基本的に従順で真面目な国民性。
本書は、とにかく「歩く」ことと「食事」の大事さが語られていて、とにかく1分でもいいから歩いてみよう、というハードルの低さが売り。
ちなみに1分と馬鹿にするなかれ、80m位は進むらしい。昼休みご飯食べ終わったあと、5分くらいあるいたら良さそう。(言うは易し・・・)
百戦錬磨の町医者らしく、屁理屈をこねる患者を以下に歩かせるかのその口のうまさはさすがなのである。
毎日歩く時間がない→1分でもいい。
歩くモチベがわかない→川柳かんがえながらあるいたらどうよ?
歩くの嫌いや→宗教やと思って歩いて、教祖は僕。
ちなみに、食については耳の痛い話ばかり。
とにかく糖質に偏るな、というメッセージが繰り返される。
三食白米生活なんて、老後には「ボケてくれ」と言っているようなもの、とのこと。いやいや、白米ほど美味しいものってある? 白米を食べるために働いてるまである。
しかし、糖質過多による認知症が高校生でも見られる、という話にはさすがに背筋が寒くなった。さらに厄介なのは、炭水化物は安い、という現実。食費を抑えようとすればするほど、米・パン・パスタに頼りがちになる構造がある。栄養価の高い肉や魚は高いのだ。
うわ~わかる~、しかも美味しんだよね、炭水化物。
でも、流石に息子たちまで糖尿病の心配しないといけないとは思ってなかった。
こうなると、大学とかで親元を離れる子どもに以下に「食」について教えておくかって重要よねー自分の若い頃は親の言うことに耳なんて貸さなかったけども。
とりあえず、長尾先生は、専門用語も少なく、難しい理屈もなし。ただひたすら「歩け」「食べ方に気をつけろ」と語りかけてくる。
こんなふうに言われたら、ちょっと歩いてみようか、そんな気持ちになる。
この作品はAudibleで聴きました。体験はこちらから!
\ 無料体験中でも12万冊以上が聴き放題 /
👉 Audible無料体験(Amazon公式)
リンク先:https://amzn.to/44JJJWy
町医者を30年、臨床医を40年行なってきた私が断言できるのは、毎日歩行する習慣を持つと、認知症をはじめとする生活習慣病の大半は予防できるということです。
歩行といっても長い距離を速く歩く必要はなく、スキマ時間にちょこまか歩くだけで十分。本書では薬いらずの、歩行と食事の健康習慣をご紹介します。
なぜ、歩くと認知症を予防することができるのでしょうか。 その理由はいくつかありますが、ここではその一つ、「アミロイドβの排出に結び付く」点を取り上げましょう。
認知症の患者さんの脳にはアミロイドβの沈着が見られます。アミロイドβとは、「脳のゴミ」のようなものです。ゴミがたくさん溜まってしまって、脳細胞や細胞同士の伝達が悪くなっているのが認知症なのです。
では、アミロイドβという脳のゴミは、どうすれば取り除けるのでしょうか。
脳細胞内に溜まったアミロイドβは、夜間睡眠中に細胞内から血流に排出されます。家庭ゴミの収集車と同じようなイメージです。ですから、睡眠の質を保つことが肝要なのです。
そして、自然な入眠には、心地よい疲労が必要です。昼間に適度に歩くと、まさに心地よく疲労して、睡眠の質が改善されるのです。
また、睡眠ホルモンであるメラトニンは主に夜に分泌されるのですが、そのためには太陽の光が重要です。朝7時に太陽の光を浴びれば、その15時間後の夜10時くらいには、睡眠ホルモンが出てきて、自然に眠たくなります。ですから、朝、太陽の光を浴びながらの散歩をお勧めします。
歩くと認知症が予防できる理由は他にもあり、本書で説明しています。是非、歩くことをささやかな快楽にしてみてください。
【内容例】
■生活習慣病もがんも認知症も根っこは同じ
■認知症は「脳の糖尿病」
■過度な運動は命を縮める
■認知症予防のためには野菜も重要
■認知症の薬は効くのか?
■ 太陽光を浴びないと、美容上も逆効果
■歩くことを苦行だと思っている人に
次に読みたい本
へーはやりの禅!

