iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に忘れっぽい私の読書録。最近はもっぱらAudibleで聞く読書

梨氏が描くメタな世界「SCPって何ですか?」

梨 (著), 三山高 (著), ハチフン (著)の「SCPって何ですか?」を読んだ。

 

梨氏原作の漫画。(いつもは呼び捨てだが、梨だとなんだかわかんないのでね)

なんとも説明がしづらいが、表紙に書かれているのが、登場人物の漫画家(の卵?)MとH。

黒髪のMはおそらく三山高で、金髪の方がハチフンなのだろう。


漫画家自身が自分達の描く漫画の登場人物となり、漫画のなかで「SCPって何ですか?」という漫画を描く(話を描く)というめちゃくちゃメタな建付け。

 

凝っているなーと思うのは、原作者がSCPのなかからピックアップした話を元にネームを書き、それを元に作画したパートと、いわゆる漫画を書く漫画(小説で言うなら地の文)のパートをMとHがそれぞれ分担して描いているのだ。

 

なので、原作者付きの部分はいわゆる怪異、怖気を震わせるホラーで絵柄まで怖いし、SCPについて何も知らないで漫画制作を請け負ったMのパートは、絵柄もスッキリとして読みやすい。

 

ちなみに、SCP出展のホラーパートは怖いだけではなく「奇怪」話もある。SFっぽい話や生理的に嫌なものまで。そしてホラーだからオチがない。

これだけだと読むのはきつい感じだ。合間合間に、Mの漫画が入るから面白い。

 

私自身もSCPってなんじゃ?と疑問に思っていたので、このコミックを読んでなんとなーくわかった。(ただ、ごめん細かい字は読む気分にならずすっ飛ばしたので本当になんとなくだ)

わかったことは、SCP財団っていうのはネット上の壮大なお遊びジョーク創作サイト、のようなものだということ。

いろんな不思議な話が書き込まれているが、みんなで守っているお約束があり、それを無視するのは通ではない(という感じなのかな?)

 

これ、深堀りするととっても長くなりそうだけど週末だからいいか・・・

SCP財団  

トップページに以下のような事が書いてあるが、ジョークだから大丈夫らしい。

財団データベースへの許可無きアクセスは固く禁止されています
違反者は追跡、特定、拘留されます

 

冗談とわかっていても開いたらなんか差し障る気がするので実はまだ見てない。

 

SCP財団 - Wikipedia

こっちの方が踏み込みやすかも。フィクションで創作集団と書いてある。

 

 

前回も梨氏の「怖い話はキくだけで」にすっかりいっぱい喰わされたので、今度こそ眉につばをつけて読みたいなーと思っていたらKindleUnlimitedになっていた。

わーい。

 

SCPって何ですか?: 1 (HOWLコミックス)

漫画家のMとHは、一迅社・comicHOWL編集部から、
「ネットで人気の共同怪奇創作サイト・SCP財団についての漫画を描いてほしい」
と依頼を受ける。
「SCP財団」について解説するパートをMが執筆し、
「SCP」と思しき怪異が現れる原作付きのパートをHが作画する。

しかし、そのネーム原作を誰が描いているのかは明かされない。
戸惑いながらも二人は、少しずつ「SCP」の世界へと入り込んでいくーー。

『行方不明展』『祓除』など話題作を手掛ける現代ホラーの旗手・梨、原点回帰。
読めばSCPが何なのかきっとわかる、考察型ホラー。

※本作はSCP Foundation、SCP財団を原作とし、CC BY-SA 3.0に準拠しています。

次に読みたい本

 

ichi-z.com