越川 慎司 の「世界の一流は『休日』に何をしているのか」を読んだ。
「一流」とは、必ずしも四六時中働き詰めの人のことではない。むしろ、自分
のリズムで休み、充電し、パフォーマンスを高める術を知っている人こそが「一流」なのだそーだ。
著者・越川慎司は、あのマイクロソフトでビル・ゲイツの働きぶりを生で目の当たりにしてきた人物。マジ「超一流」な経歴の持ち主である。説得力たっぷり。
だが、そんな彼も過去には働きすぎて鬱を経験したという。現在では「戦略的に休む」ことを提唱し、自らも週休3日制を実践しているというから驚きだ。
正直、週休3日と聞いただけでワクワクしてしまう。
日本にはまだまだ「忙しそうにしている人=偉い人」的な根強い価値観があるよなー
特にコロナ以降の在宅勤務によって、通勤時間が消滅した分「あとちょっとだけ」働くという小さな無理が積もり積もって、結果的に労働時間が増加しているという話には思わずうなずいてしまった。
そんな状況下で、「休んでもすることがない」「家族も構ってくれない」などと嘆くさびしい管理職(うちの夫のことかもしれない)が増えているというのも頷ける。
本書では、そうした層に向けて「戦略的に休みをとることで、むしろ仕事のパフォーマンスが上がるのだ」と具体的な方法とともに語りかけてくれる。
たとえば、土曜日にはあえて疲れるくらいの「趣味」や「好きなこと」をする。日曜日には体を休めながら「家族と過ごす」「読書をする」ことでエネルギーをチャージする。そして7分間の瞑想や読書も推奨している。
この“7分”という絶妙なハードルの低さがありがたい。しかも「7分くらいYouTubeで本要約動画を観るだけでもOK」という柔軟さ。こういうところに、著者の実践的でリアルな視点が表れていると思う。
「世界の一流は『休日』に何をしているのか」は、単なるライフハック本ではない。生き方そのものの再設計を優しく後押ししてくれる書でもある。「休日のために働く」という理想のライフスタイル。考えてみれば、それが本来の働き方なのかもしれない。
ちなみに私はというと、土日に予定を詰め込みすぎて、平日以上に疲れ果てているタイプだ。しみじみ「もう少しエネルギーをチャージしないと」と思った次第である。
そして最後にふと浮かんだ。「世界の一流」の反対語ってなんだろう? 日本の三流? それとも国内の低級? 寝る前にしょーもないことばっかり考えてしまった。
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▼きちんと休んでいるのに仕事の疲れが抜けない皆さん、
「土曜」と「日曜」で同じ過ごし方をしていませんか?日本のビジネスパーソンは、休日を「休息」の時間と考えて、身体を休めたり、ストレスを発散したりすることを心がけていますが、必ずしも思い通りにはなっていません。
休みが明けても、疲れは依然として残ったままで、ストレスも解消されていない……と感じている人がたくさんいるのではないでしょうか。一方、世界水準のエリートであるエグゼクティブの休日の過ごし方には、大きな共通点があります。
彼らは、休日を「何もしない時間」と考えるのではなく、「積極的にエネルギーをチャージ(休養)する時間」と「知的エネルギー(教養)を蓄える時間」と位置づけているのです。▼世界の一流が休日に必ずすること、絶対しないこと
彼らは休日を、休息のための時間ではなく、仕事で成果を上げるための「原動力」と考えています。
筆者が注目したのは、彼らがそれを「楽しんでやっている」ことです。
仕事を成功に導くための準備というと、多くの人が「苦行」や「修行」を連想して、ウンザリした気持ちになると思います。
しかし、筆者が在籍したマイクロソフトのエリートたちは、スポーツや趣味を楽しみ、休日を満喫することで、自己再生とエネルギー・チャージという二つの目的を実現していたのです。本書では、世界の最前線で活躍する一流のビジネスパーソンの休日の過ごし方をお伝えすることで、すぐに実践できる「休み方改革」のための具体的なアクションを紹介します。
世界の一流の休み方を知って、「休日の解像度」を上げることは、これまでとは違った視点で自分の休み方を見つめ直すきっかけになります。「こんな考え方もあるんだな」という新たな気づきが、あなたの休日を充実させて、毎日の生活にメリハリを与えてくれることになるのです。
【本書の構成】
第1章 日本人は、なぜ疲れていても休めないのか?
第2章 ここが違う!「世界」の休日と「日本」の休日
第3章 世界の一流は休日に「自己効力感」を高める
第4章 「土曜」と「日曜」を戦略的に使い分ける
第5章 休日に「1日7分」の新習慣
次に読みたい本
すべてを休日にしてしまう強者の本。

