カレー沢薫(著)、本郷和人(監修)の「東大脱力講義 ゆるい日本史 ~鎌倉・室町・戦国時代」を読んだ。
本当に“ゆるい”日本史本だった。だが、ゆるいからといって侮ってはいけない。歴史の入り口として、こんなにちょうどいい本も珍しい。
なんで高校の歴史の授業がおもしろくなかったか?についてのあとがきが一番面白かった。
著者はズバリ、「受験のせい」と断じている。歴史が「知っているか知らないかのクイズ」になってしまい、知識の暗記に終始する授業では、どんなに興味深い出来事もただの用語になってしまう。それが、歴史をつまらなく感じさせる最大の要因だという。
たしかに、興味を持っていればこんなにおもしろい教科もないよね。マニアが生まれやすい教科というか。
東大の歴史学者・本郷和人による軽妙で砕けた解説に続き、カレー沢薫のマンガが挟まる構成。これが絶妙にバカバカしくて(褒めてる)、でも的を射ていて、印象に残る。
教科書では「織田信長を討ったけどすぐ豊臣秀吉にやっつけられて三日天下になった人」としてスルッと流されがちだが、実は「なぜ討ったか」については現在も諸説あるらしい。なんと五つも説があるという。
中でも「四国は侵攻しないと言っていた約束を破った信長に面子を潰されて光秀がキレた」四国説が今は有力なのだとか。
へぇ~、である。こんな情報、確かに授業では扱いにくい。「正解」がないから。でも、そこが面白いのだ。
本書を読んで、日本史って「誰が何をした」だけでなく、「なんでそんなことをしたのか」を考えることが大事なんだと気づかされる。
ゆるいけど、侮れない一冊。
ゆるエピソードでざっくりわかる日本史!
ドラマやゲームで人気なのに、苦手意識をもつ人が多い日本中世史(鎌倉~室町~戦国時代)。
つまずいた日本中世史を、笑いながらやり直せる本の登場です!東大教授・本郷和人先生が、
日本中世を生きた人々の「ゆるさ」「ズルさ」「しょぼさ」をエピソードで解説。
あなたの近くにも似ている人がきっといるはず。
歴史を身近に感じられたら、どんどん歴史がおもしろくなります。●台風でゆる勝ちした元寇
●情緒不安定な足利尊氏
●う○こ攻撃した楠木正成
●とにかくグダグダな「応仁の乱」
……などマンガ家・カレー沢薫さんによる、ゆるさ爆発のマンガを読んで笑えば、ざっくり日本史の流れが頭に入ってくる(はず)!
次に読みたい本
1巻しか読んでないけど、おもしろかった。

