朱野帰子の「対岸の家事」を読んだ。
切ないくらい、専業主婦が悪者にされている描かれている。
しかし、これちょっとずれた並行社会を書いたSFというわけではなく、実際に肩身が狭いのかも。
主人公・詩穂は、自らの意志で専業主婦を選んだ。にもかかわらず、その選択に確信が持てず、周囲の視線に怯える。
働いていないと言えば、軽んじられたり敵意を向けられたり。どこに身を置いても「正しさ」が問われるような空気に胸が苦しくなる。
私の親の世代は「専業主婦でないと」浮いていたのに、現在完全に真逆になってるようだ。
おかげさまで、間の層である私は母親から「家で子育てだけすべき」という圧力と「稼ぐべき」という社会の空気にずっと挟まれてきた気がする。
確かに、子育てをしながら働くのはかなりの無理ゲーだ。
金曜日の保育園でやっと一週間が終わったと、座り込んで立てなくなった母親たちを沢山見てきた。
毎週子供用の布団を持ち帰ってたなー、布団と子どもとおむつと自分の荷物とどうやって運べてたのかもはや記憶がない。
詩穂は、専業主婦なんて贅沢なのかな?なんて悩みを抱えつつも、
価値観の異なるママ友・パパ友たちと出会い、少しずつ世界を広げていく。
どんな人も眠たくさせる才能?を持つ詩穂の「寝かせつけ」技術が子育てに疲れ果てた親たちを救う。
家事しかしてないなんてと彼女を馬鹿にしていた人たちにも段々と詩穂の魅力がみんなにも伝わっていく様子が微笑ましい。
「対岸の家事」は、専業主婦vsワーママという単純な対立を描くのではなく、待機児童問題や女性のキャリアといった社会的課題にも踏み込んでいる。その上で、詩穂という人物が、どう自分の選択に向き合っていくのかを描いた物語だ。
多部未華子主演でドラマ化もされているみたい。
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家族のために「家事をすること」を仕事に選んだ、専業主婦の詩穂。娘とたった二人だけの、途方もなく繰り返される毎日。幸せなはずなのに、自分の選択が正しかったのか迷う彼女のまわりには、性別や立場が違っても、同じく現実に苦しむ人たちがいた。二児を抱え、自分に熱があっても休めない多忙なワーキングマザー。医者の夫との間に子どもができず、姑や患者にプレッシャーをかけられる主婦。外資系企業で働く妻の代わりに、二年間の育休をとり、1歳の娘を育てるエリート公務員。誰にも頼れず、いつしか限界を迎える彼らに、詩穂は優しく寄り添い、自分にできることを考え始める――。
手を抜いたっていい。休んだっていい。でも、誰もが考えなければいけないこと。『わたし、定時で帰ります。』の著者が描く、もう一つの長時間労働。 終わりのない「仕事」と戦う人たちをめぐる、優しさと元気にあふれた傑作長編!
次に読みたい本
南伸坊さんも全く同じタイトルの本を出していた!
最後になるが私が専業主婦を選ばなかった理由は「そっちのほうがしんどい」からにほかならない。
専業主婦なんてしちゃったらゴールも評価も無い「家事」を永遠にやらないといけなくなるじゃん。無理!
床を磨いて虚しさしか感じなかった私には剥いてない。

