青柳 碧人の「怪談刑事」を読んだ。
表紙のイラストがなんとも言えずいかがわしい。(褒めてる)
思わず「市川友章」で検索する。ふむふむ、怪談絵本とか描いている。
クセ強め~すきだ~
話が逸れたが、本作は青柳碧人の得意とする おもしろミステリー×怪談 の融合。
叩き上げの刑事・只倉恵三は、50歳にして「生涯一刑事」として職務を全うするつもりだった。
しかし、突然の異動辞令を受け、配属先はなんと「第二種未解決事件整理係」。ホントはないけど、フィクションではよくある係だ。
全く門外漢の自分がなぜここに?と思いつつも、怪談なんて信じるやつは嫌いだ!と豪語していた彼は、「不可思議である」として棚上げしていた事件を再調査を始める。
長年の刑事のカンを駆使し、事件を 人間の仕業 だと見抜いていく彼。
しかし、怪談師である娘の彼氏によって、その信念はことごとくかき乱される。
毎回事件の真相を突き止めるものの、次第に怪談の世界へと引きずり込まれ……。
最終話では、とうとう否定していた霊が見えるようになり、遂には 怨霊を犯人としてあげる という驚きの展開に。
テンポが良く、キャラクターもそれぞれ然るべき働きをするので、ストレスなく楽しく読めた。まだまだ続編が出そうだし、期待している。
容疑者は……怨霊!?
警察庁の本庁地下4階に存在する「第二種未解決事件整理係」。怪奇現象めいた未解決事件を再調査する部署で、通称「呪われ係」とも呼ばれる。突然配属されたベテラン刑事・只倉恵三は渋々調査を引き受けるが、愛娘の彼氏である怪談師が現れて――!?
古今無双の〈ミステリ×怪談〉小説誕生!【目次】
第1話 繰り返す男
第2話 猫に憑かれた女優
第3話 トンネルとマヨイガ
第4話 物の怪の出る廃校
第5話 対決・仏像怪談
第6話 生霊を追って装画:市川友章
次に読みたい本
どちらも子供向けだけど、子供向けだからといって手を抜かずに本気でビビらせようとしているのが伝わってくる。
ちょっと、かわいい。けど怖い。