江戸川乱歩の「魔術師」を読んだ。
明智小五郎が、後に妻となる文代さんと出会う話。
復讐に燃えた、ほんっとにしつこい犯人と明智小五郎の知恵対決。
犯人は、幼い頃から復讐の大事業に専念して己を鍛え上げてきた。
手品師に弟子入したり、毒薬の勉強をしたりピストルの練習をしたり・・・
なんか、可愛いんだけど。子どもぽいと言うか。
そして努力家ゆえ一流の悪者の親分になり、とうとう念願を果たしにやってくる。
ひょっとしなくても復讐ではなく、普通にしてたら成功してひとかどの人物になってたんじゃないだろうか。
復讐のために実子と憎い相手の子どもをすり替えるという、色々どうやったんだ?と思うようなトリックを駆使するのだが、ことごとく明智小五郎に阻まれてしまって悔しさに男泣きしちゃうのである。
なんか憎めぬ。
それより、自分の妹が実は犯人の娘と入替えられていた事を知り、すんなり可愛い妹ができたーと受け入れているの兄二人にちょっと引くわー
本日は、明智小五郎をAIに描かせてみたよ。
昭和初期のファッションのスーツを着た、知的で涼しげな印象の若者のイラスト
なんだが、最初に何も言わずに「明智小五郎描いて」って頼んだら、意外とわかったような返事をしたあと、これを出力してきた。
承知いたしました。黒いソフト帽に黒縁眼鏡、口元には薄い髭を蓄えた、知的な眼差しの明智小五郎のイメージを生成します。背景は少し影のある古風な書斎をイメージして、探偵事務所の雰囲気を加えます。
いやー言ってることは間違ってないけど全然だめ。誰やねん。
あまりに古典なので、物語の感想は程々に遊んでしまった。
名探偵の恋!? 明智夫人との馴れ初めも描いた、愛憎が交錯する本格推理!
名探偵・明智小五郎が思いを寄せる玉村妙子の叔父に、毎夜無気味な紙切れが届く。しかし捜査へ向かう道中で、明智は賊に捕らえられてしまう。賊の娘・文代の助けで辛くも脱出するものの、玉村家では叔父が殺され、首とダイヤが消えるという事件が……。一族を執拗に狙う怪賊・魔術師に明智はどう立ち向かうのか? そして文代と妙子の間で揺れ動く探偵の恋の行方は?
次に読みたい本
なななんと、乱歩文庫で有名な春陽堂書店が生誕130周年を記念して
乱歩コミカライズを出していた。
どうやらただの漫画化ではなく乱歩の話をベースとして展開した作品らしい。
作者も結構豪華。
この作品は「さよならもいわずに」の上野 顕太郎が描いている。
こっちは、令和地獄変ですって!!
面白そう!