芦沢 央 の「念のため」を聴いた。
Audibleに「GOAT」シリーズとして一気に追加されていたので、読んだことのある作者を選んでみた。
GOATはこの出版不況に発刊した文芸誌とのことで、確かに本屋で見た事あるわ。
人目を引くおしゃれな表紙。しかも、破格の500円なんですって。
文芸誌のハードルがぐっと下がるね。
どうやら、収録されている短編をAudibleで聞けるということみたい。
私が読んだ芦沢 央 の「念のため」は創刊号の「愛」がテーマの短編でとても短いお話。
愛をテーマにしながらも、最後には思わずゾクッとするブラックな余韻が残る作品だった。
作中の主人公浩介の出身が福岡で、福岡のお土産を購入するシーンにちょっとうれしくなる。
そうそう「通りもん」は美味しいのよ。
中学の同窓会のために帰省した浩介は、最近仕事を始めたという母の言葉に驚く。父は「女は働きになんて出ないもの」という価値観の持ち主だったからだ。その夜、父とふたりになった浩介が母の仕事のことを尋ねると、父はある秘密を教えてくれた。その秘密に、浩介は愛を感じるのだが――。
次に読みたい本
もし田舎の平屋に引っ越す事があればぜひ飼ってみたい。

