矢樹純の「撮ってはいけない家」を読んだ。
めっちゃ空目(ご存じ?)で、矢追純一が書いた本だと勘違いして手に取る。
UFOとかね、出てくると思ったんですよ。
久しぶりに見たなーとかね。(それもそのはず、現在89歳ですって)
UFOは出てこなかったものの、みんな大好き旧家の因習系ホラー小説だったので、当たらずとも遠からず?
物語は、心霊などまったく信じていない映像制作会社のディレクター・ゆうきが、モキュメンタリータッチのホラー映像を制作するため、ある旧家を訪れるところから始まる。
同行する阿南は、いわゆる心霊オタクで、行きの車内ではずっと生首に関連する怪談を流し続ける変人。
その旧家には確かにいろいろな謂れや呪物らしきものがあり、映像にも「見えてはいけないもの」が映る。
しかし、その家に住む人々も詳しいことは何も知らず、しばらく悪いことは起こっていなかったため、「呪いはもう解消された」と考えている。
(いや、呪いはもうないって発言したのがあの人だから、これも信じちゃいけないのか?)
ホラー小説でありながら、ミステリーのように最後は畳み掛けるように謎が解き明かされ、伏線を回収しまくる。
行方不明だった少年も見つかり、「めでたしめでたし」と見せかけて、最後の後味の悪さはホラーならでは。
そういう意味では、なかなかバランスが良いのかもしれない。
一気読みしてしまった。阿南くんを軸に、もう少し読みたいかも。
阿南くん、急に賢くなって、ちょっとコナン君みたいになっちゃうのよ。
最初はポンコツキャラで登場したのに。
映像制作会社でディレクターとして働く杉田佑季は、上司であるプロデューサーの小隈好生から、ホラーモキュメンタリ―の企画を担当するように頼まれる。だが、実際にドラマの制作が始まると、子どもの神隠しが発生し……。
次に読みたい本
あ、この本実家にあったかも。
ホントに宇宙人がしれっと混じってたらおもしろいけど、何してんのかな?とは思う。