カメントツの「ねこおばあさんぼく」を読んだ。
猫好きねこ飼いのエッセイ漫画だ。
ある日半野良猫が自宅のベランダにあらわれて驚く作者。
ねこを保護し獣医に連れて行くなどしていたら、飼い主のおばあさんが見つかった。
だが、おばあさんのネコの飼い方があまりにも昭和的で、外に出す、餌を庭にまいてしまう、避妊をしていない、ご飯は味噌汁をかけた今どき人間しか食べていは行けないねこまんま。
それを知ったカメントツはネコを自分で育てることにする。
だけど、これ、おばあさんと敵対的関係になるのではなく、なんならおばあさんも一人拾ったような感じ。
おばあさんと友達になり、ネコをいつでも見せてあげたり庭の手入れを手伝ってあげたりと、半端な覚悟じゃできないことをやっていた。
かなり独特な絵柄だが、ネコ飼いあるあるなども書かれていてよんでいて重くなりすぎない。
ちなみに彼の飼い猫も噛むらしいので、そこは親近感。
うちのコもなでれ、とやってきたので撫でていたら、もういいって噛まれる。
理不尽、それがネコ。
ある雷雨の夜、著者は、マンション4階の自室ベランダで、汚れきってボロボロの見知らぬ老猫を発見する。
おびえる室内飼いの若い猫(グー)をなだめつつ、その老猫を看護し、病院に連れて行くと、彼女の腹部には十字形の謎の傷跡があるのだった……
その後、SNSを駆使して飼い主を探し、飼い主宅へ何度も足を運ぶ著者だったが、その家はいつ行っても不在。
実はそこには、悲しくも悩ましい事実が……
元々家にいた室内飼いの若い猫「グー」と、野良気質の老猫「まくら」との性質の違いや関係性、著者の二匹を見守る優しい目線などが、どれも楽しく、笑えて、ほっこりできる実話コミック。
漫画いっぱい写真いっぱいの、美麗で豪華な特殊造本の全ページ・オールカラー作品。迷い猫や野良猫、高齢者との接し方等には多くの「学び」も!
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目が縦なんだよな・・・読んでいただければわかると思うけど、独特。
唐沢なをきになんか似ている気がする。