読み出したら止まらないのでもはや迷惑だ。
今回も表題作泣き童子を含む6話が収められた短編集だ。
おちかが三島屋に来てもう一年。登場するキャラクターも増えて、ますます変わり百物語も繁盛している。
泣き童子の話がやっぱり怖かった〜
若い頃、自分を捨てようとした若旦那を殺してしまった娘。娘の顔を見るたびに火がついたようになく子どもがいた。一言も喋らないこの子は、他人の犯した罪が何故かわかるらしい。
最初は子どもを避けていたが、とうとうむすめはその子どもを階段から突き落としてしまう。
時が流れ、2人も人を殺してしまった娘は、人が変わったように良い娘となりやがて嫁に行く。
だが生まれてきた孫はあの子と同じように一言も喋らないのだった。
今まで一言も話さなかった孫は最後に「しじい、俺が怖いか」と囁いた。
因果応報といえばそれまでたが、人生をやり直せたと思った男にとってはむごいはなしだ。
今回ますますおちかが成長して、人の話を聞くことを大事にしはじめていることがわかる。
泣きやまぬ赤子の秘密とは…… 江戸怪奇譚集「三島屋」シリーズ第三弾!
おちか一人が聞いては聞き捨てる、変わり百物語が始まって一年。三島屋の黒白の間にやってきたのは、死人のような顔色をしている奇妙な客だった。彼は虫の息の状態で、おちかにある幼子の話を語るのだが……
次に読みたい本
雑談。
飛行機代をけちって成田空港着の便を選んで東京へ。
今回は独立した娘のアパート査察である。
結局、成田から移動するのに疲れ果てて乗ったスカイライナーが思ったよりお高くてこんなことなら素直に羽田着にしておけば良かった。
さて、娘っ子は引越しのダンボールがまだ片付いてなかったり、カーテンとレースを間違えてつけてたり、雨戸の開け方がわからず、ずっと片方塞がっていたりとなかなかきて良かったと思わせてくれる。
意外と知らないもんだなーと。うちの子が特別ぼんやりしてるだけかもしれない。
まあ、計画性もなく成田について終電ギリで辿り着く母の子なので仕方がないのかも。