宮部みゆきの「おそろし 三島屋変調百物語事始」を読んだ。
三島屋百物語シリーズの最初の1巻、まさしく事始め。
このシリーズはずっと追いかけていたのだが最近オーディブルでも聞けるようになったので、最初から、と思って再読した。
アマゾンで開いたら「ハードカバー版を2010/3/19に購入しました。」とのご案内。15年前!おどろきおドロテク。
内容についてはね、もう素晴らしんですよ。
宮部みゆきの時代物ってやっぱりすごいよなー。
15年前は気づけてなかったのは、おちかがその日に着る着物の柄にこだわってるシーンが多いということ。これ、決しておしゃれとかじゃないのよ。
江戸の人たちは、今よりずっとTPOを大事にしていたのね。
おちかちゃんの、17歳らしい頑なさや「こなれてなさ」が愛おしい。
当時は今よりずっと早く大人になることを求められていたと思うけど、やっぱりおちか一人で受け止められる事件じゃない。
それでも、その罪を肩代わりしようとする兄に「私の罪を取り上げないでほしい」と思うおちかはすごい。
宮部みゆきの超人気シリーズ、それなりのページ数なので怖気ついている人も多いかとおもうが、今ならオーディブルで読めますYO!
ある事件を境にぴたりと他人に心を閉ざしてしまった十七歳のおちか。ふさぎ込む日々を、叔父夫婦が江戸で営む袋物屋「三島屋」に身を寄せ、黙々と働くことでやり過ごしている。ある日、叔父の伊兵衛はおちかに、これから訪ねてくるという客の応対を任せると告げ、出かけてしまう。客と会ったおちかは、次第にその話に引き込まれていき、いつしか次々に訪れる客のふしぎ話は、おちかの心を溶かし始める。三島屋百物語、ここに開幕。
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漫画版。そうそう、曼珠沙華がいい仕事してるんよねー