寝舟 はやせの「入居条件:隣に住んでる友人と必ず仲良くしてください」を読んだ。
本屋でみて気になっていた一冊。
今流行りのモキュメンタリー風ホラーかと思いきや、割と良い方向に想像を裏切られた。ところどころ笑えるライトノベルのような小説。
なんというか、もっけから明らかに隣人の「怪異」ぶりが描写されていて(よく観たら表紙にもきちんと描いてあった)「本当のような嘘のモキュメンタリー」ではなく、ちゃんとフィクション。
週に何度か、その隣人とベランダの衝立越しに話をする主人公タカヒロ。
会話の内容はいつも隣人が「これは友達から聞いた話なんだけどね」から始める怪談で、その内容が普通に実話系怪談でちょっと怖い。
怪談が終わったあと隣人は、必ず「タカヒロー怖い?」と聞く。
彼?が異形のなにかでさえなければその会話は、友達同士の会話とかわらない。
人ならぬなにかと友達になることが入居条件なので、真面目なタカヒロは、恐れつつもその隣人をちゃんと友達扱いしているところが微笑ましい。
タカヒロは得体のしれないその隣人に「グミ」を与え「動画配信」を教えていくところもユーモラスだ。
物語は、タカヒロの過去には言及しているが、隣人の謎はまだわからないところで終わる。
ホラーな部分もあるけど、私の好きな民俗学とか陰陽師的な要素もあり、隣人の謎が解明されるにしたがって、どんどん好みの話になっていきそう。
まだまだ続きが読めそうな終わり方だったので期待しちゃう。
『今すぐ人生がどうにかなってもいい人募集中!』web発・日常侵食ホラー
実母のせいで貯金も住処も失ったタカヒロは、住み込みでマンションの一室を管理する仕事の求人を見つける。
雇用の条件は『隣人と必ず仲良くすること』。
他に行き場のないタカヒロはマンションに流れ着くが、待っていたのは明らかに人間ではない『隣人』だった。「これは友達から聞いた話なんだけどね」
すでに23人が逃げ出したらしい部屋で、タカヒロはベランダ越しに怪談好きの隣人の話を聞くことに。
返答一つ間違えられない緊迫感の中、架空かと思われた怪談の内容は次第にタカヒロを取り巻く現実とリンクしていき――。
次に読みたい本
こちらもマンションが舞台のようだ。
梨、っていう人も気になる~

