iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に忘れっぽい私の読書録。最近はもっぱらAudibleで聞く読書

「くも漫。」体験は、つよい!

中川学の「くも漫。」を読んだ。

自身のくも膜下出血の発症から回復までを漫画にしたルポ漫画だ。

当時の彼はまだ20代しかも、発症した場所がよりによって風俗店。

 

風俗店で倒れ、救急車で運ばれたため後ほど親族中で「靴は?」と突っ込まれるという地獄。(そしてそれを漫画に描いちゃうという自暴自棄)

 

体験は強いな、と言わざるをえない。

 

家族からしたらまさしく笑い事ではないだろうが、爆笑漫画である。

何もかもさらけ出してくれている決死の笑い。

 

失礼ながら絵がそんなにリアルではないというか上手ではないので、かえって発症直後の描写が怖い。

なんか痛みでぐにょ~んってなっていて、かなりの痛みなのだろうと思われる。

 

この漫画、実は映画化するほど人気なのだが、おそらく彼の状況が最低過ぎるため、逆に見るものに「少なくともこんな不幸な目にはあってない」という逆の安眠効果みたいなのがあるのかもしれない。

 

当時、教師の仕事をしていた彼だが病気のため仕事もやめ、これを機に漫画家を目指すのである。

 

とりあえずお元気になられてちゃんと漫画家として何冊も本を出しているようなので、結果オーライ?

 

くも漫。 (トーチコミックス)

ニートのアラサー男が風俗店でくも膜下出血を発症……
恥と死が隣り合わせの過酷すぎる闘病生活と、それを支える家族の絆を描く
全国民必読、爆笑と感動の実録ドキュメント漫画!!

こんにちは、中川学です。
私は29歳の時に「くも膜下出血」を発症しました――――

定職に就かず親もとで暮らす学だったが、
ある日、父親のコネで教育現場の仕事を得る。

やりがいのある仕事に気を良くした彼は、
給料を握りしめ、意気揚々と札幌ススキノの風俗店へ。
最高のサービスにより、絶頂を迎えたその瞬間………!!

高度な医療技術と家族の愛に支えられ、
死の淵から辛うじて生き延びた著者が
全人生を賭して描く笑いと涙の闘病記。

笑いごとではない、しかし笑わずにはいられない衝撃の展開にwebトーチ(http://to-ti.in/)連載時から大反響を呼んだ問題作が、「現役脳外科医による解説」「描き下ろしおまけ漫画」付きで単行本化!


<「くも膜下出血」とは>
【概要】脳表と脳を覆うくも膜の下に出血が広がった状態を指す。
【原因】ほとんどは脳動脈瘤の破裂によるもの。
【症状】猛烈な頭痛、吐き気、嘔吐。より重篤な場合は傾眠、錯乱、麻痺、四肢の硬直等も出現し、危険な状態となる。

次に読みたい本

だめな数学~中学3年間の数学に一瞬で見切りをつけるための21講~ (トーチコミックス)

各単元のポイントをコント形式の漫画で解説しようと試みているが、基礎も応用も身につかない上にギャグ漫画としての完成度も低い。らしい。もう表紙からゆるゆる。