青柳 碧人の「赤ずきん、アラビアンナイトで死体と出会う。」を読んだ。
赤ずきんが探偵役として活躍する楽しいミステリー。
空飛ぶ絨毯やランプの魔神などファンタジックな世界観の中にありながら、しっかりとした謎解きが展開されていて、読み応えがある。
今回の物語では、千夜一夜物語の世界で赤ずきんがシンドバッドやアリババたちと出会いながら推理を展開。作中作のような手の込んだ構成が魅力的だ。
登場する男性キャラクターにはダメ男が多く、聡明な赤ずきんの「あなたの犯行はどうしてそんなに杜撰なの」という決めゼリフが痛快。
魔法が使える設定にもかかわらず、犯罪のトリックを論理的に解き明かす赤ずきんの探偵力にほれぼれ。
事件の最後に「あなたの犯罪計画は、どうしてそんなに杜撰なの?」の決めセリフが炸裂する大好評「赤ずきんシリーズ」の第3弾が登場! 今作では「アラビアンナイト」の世界で赤ずきんが大活躍します。王妃が王様に語る、「アラジン」「アリババ」「シンドバッド」といった物語の中で起きる殺人事件を、赤ずきんが名推理で解決していきます。空飛ぶ絨毯やランプの魔人といった小道具も盛り込み、これまで未読の方でも楽しめます。
次に読みたい本
橋本環奈主演で映画化されたようですね。
雑談
今日、次女が独立して東京に巣立っていった。
自分でも意外なほど寂しくなった。
昨日まではなんともなかったのに、今日送迎した帰りの車中では、ずっと泣き通しだった。
子どもが一人、子どもじゃなくなったんだなと思うとどうしょうもなく泣けてきて、あ、意外と私も母親だなと思った。
夢を叶えるために出ていく。
おめでたいことなのに、もうお母さんがなんとかしてあげることがないんだなと思うと、やっぱりさみしい。
でも、さみしいけどここはぐっとこらえて子離れしないといけないんだろう。
次女よ。お母さん、あなたのお母さんをちゃんとできた自信ないけど、20年間ありがとう。