米澤穂信のの「夏限定トロピカルパフェ事件」を読んだ。
甘い感じのタイトルに反して、わりとシリアスな物語。
春限定いちごタルト事件のときののどかさに比べてしっかり刑事事件が絡んできている。
最初の話こそ小佐内さんより1つ多くケーキを食べちゃった。それをどうごまかすか?
みたいな何とも罪のないトリックだったけど、2つ目の話から突然小佐内さんの拉致誘拐事件へと発展する。
以下ネタバレとなりまっす。
必死で事件を解く小鳩くん。でもその謎は全て小佐内さんが誘導線を引いていたもので、計画通り自分で自分を誘拐させたことがわかる。
その事に気づいた小鳩くんはそれを指摘して、二人は関係解をすることに。
2人はこのまま別れてしまうのかな。
そもそも2人は付き合っているように見せかけた互恵関係であって、依存関係ではないとずっと言っている。
小佐内さんのようなに人を敵に回しては絶対にいけないということはよくわかる。
こんな怖い人そんなにいないけどね.。
この、罠にへのはめ方って京極夏彦の「絡新婦の理」のあの人みたいだわ。
そもそも小市民になるのが目標なんて傲慢な高校生たちだ。
(と自分彼らも言っていた)
小市民を目指す小鳩君の、苦悩と甘いものと推理の日々
小市民たるもの、日々を平穏に過ごす生活態度を獲得せんと希求し、それを妨げる事々に対しては断固として回避の立場を取るべし。さかしらに探偵役を務めるなどもってのほか。諦念と儀礼的無関心を心の中で育んで、そしていつか掴むんだ、あの小市民の星を! 恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある小鳩君と小佐内さんは、今日も二人で清く慎ましい小市民を目指す。そんな彼らの、この夏の運命を左右するのは〈小佐内スイーツセレクション・夏〉!? 大好評『春期限定いちごタルト事件』に続く待望のシリーズ第2弾!
次に読みたい本
トロピカルパフェってどんなものかちょっと調べてみたパフェにもいろいろあるみたいでこれまた生クリームが飲みたくなりました.。
18年前にもブログ書いてたわw