福留秀介のしっぽの殻破りを読んだ。
このひとは、お笑い芸人のジャルジャルの人だ。あの、独特なコントをやっている二人かー詳しくないのでどっちかはわからないが。
さらに調べたら、ジャルジャルは毎日コント動画を上げて6000本のネタを持つらしい。
そして、福留秀介はこの本が初めてではなく前作の「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」はなんと映画化までされているらしい。
すごい、才能の塊というか羨ましいバイタリティだ。
この本は、いわゆる青春恋愛ショートストーリー。
ひと筋縄で行かないような若者がたくさん出てくるが、なるほどコントだと思えばしっくりくるかも。
お笑い芸人だからと言っでも、変に笑わせようとしとり逆に難しくひねったりするでもなく、読みやすかった。
おっきくなっちゃた自意識の暴走が停められない主人公たちが愛おしい。
光る感性と絶妙な言葉で青春をえがく短編集
キングオブコント2020優勝のジャルジャルの福徳秀介は、知る人ぞ知る文芸の名手。書籍はこれまでに、自伝的長編小説『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』や、絵本『まくらのまーくん』、『なかよしっぱな』などを発表しているが、今回、短編小説にて、その文才を発揮。
ふとした瞬間をユニークな視点で切り取り、小さな感情の波を小気味よく言語化し、物語のゴールは爽快に駆け抜ける、粒選りの短編ばかり。
紙カバーの裏には、特典小説もついています。
次に読みたい本
この手のタイトルをみると、「もう恋なんてしないなんて言わないよ絶対」と歌いたくなるなぁ。