星新一の「ボッコちゃん」をAudibleで聴いた。
星新一の本の中でも特に短めのショート・ショートが集められた一冊。
そうそう、こんな話だった!と言いたくなる懐かしい世界観。
古びることもなく、楽しませてもらった。流石だわー
しかも今回はAudibleなので読み上げる声が渋すぎちょっとやばいくらいでしたよ。
ショート・ショートというスタイル、結局この人を超える人はまだ出てきていないのではないだろうか。私が知らないだけかしら。
久しぶりに聴いたけどこの感じなんとなく落語ににてない?
高校生に自身を持っておすすめできる一冊だ。
というか、ブラックユーモアが効いているので、これをおすすめされる年齢になったのだなぁと成長を(自分で)感じてほしい。
久しぶりにボッコちゃんを読んだので感想というかボッコちゃん想像図を描いてみた。
ボッコちゃんは「あらゆる美人の要素を飽くことなく追求した」が頭脳の方には手が回らず、名前と年齢を聞かれた時以外はすべてオウムがえししかできない。
それでも、酔った男たちの相手は十分できるらしく、話術の極意個々にあり。
客「君、なんていうの?」
「ボッコちゃんよ」
客「歳はいくつ?」
「まだ若いのよ」
客「若いたっていくつなの?」
「まだ若いのよ」
大概の客はこれで諦める。
後は、オウムがえしで切り抜けているのだ。
客「僕が好きかい」
「私あなたが好きかしら?」
客「わからないの?」
「わからないのよ」
これで、行ける!!!
あと、まるでチャットGPTの予言かと思われるような、オウムの話も面白かった。
みんな肩にオウム型のデバイスを乗せていて他人と話すときはすべて、オウムに概要を伝えて、いい形に言ってもらう。
先方のオウムが言うこともオウムが要約してくれる。
なので、セールスマンもオウムに「これ買え」と伝えるだけ、客も「いらない」としか言っていない。後はオウム通しが丁寧に商談をしてくれる。
すご。もはやメールのやり取りはそんな感じになりつつあるし、めっちゃほしいやん。来年のクリスマス戦線にこれがトイザらスに並んでいても驚かないぜ。
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