iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

「警視庁公安捜査官 スパイハンターの知られざるリアル」

勝丸円覚というかっこいい名前の元公安警察官が書いた「警視庁公安捜査官 スパイハンターの知られざるリアル」を読んだ。

 

どうやら、昨年の話題のドラマ「VIVANT」の公安側アドバイザーだったらしく、今は元公安としてスパイの恐ろしさなどを伝える活動をしているらしい。

 

そもそも公安というものがどういう組織なのかについて詳しく説明してあり、知らないことだらけでびっくりだ。

いわく、公安は警察学校で優秀な成績を収めた人をヘッドハンティングしてくるらしく、公安に所属していることは家族にすら秘密らしい。

 

確かに、映画や漫画で公安刑事は観たことがあるけど結構エリート意識の高い嫌なヤツとして描かれてる事が多いもんな。

それから不安になったのは、日本にはスパイを取り締まる法律がないらしく(!)現行犯で情報を持ち出そうとしているところを捕まえることしかできないそうだ。

つまりスパイ行為をしている瞬間しか逮捕できないので、ひたすら尾行をしているらしい。

 

スパイなんて都心のごく一部にしかいない、私には全く関係ない世界の出来事と思っていたが、意外とたくさんいるらしく「そういうぼんやりした国民性」にもかなり強い危機感を覚えてらっしゃるようで・・・

 

例えば、先日寿命を迎える直前に自首をした桐島聡容疑者についても言及しており

これだけ長期間逃げ切るためには一度や2度はおや?と感じた人がいるはずだと。

おそらく協力者はいただろうが、協力者以外で一人でも警察に通報してくれればなぁという愚痴めいた話だ。

桐島聡のようなテロリズム犯ららは捕まっても何も自白しないことが最高の名誉らしいのだが、死ぬ前に自分から名乗ったのは最後は孤立無援になってしまっていたのだろうとも書いている。

 

確かに、桐島の写真の驚くほどのいい笑顔は私にも覚えがあった。むしろ最近の写真は公表されたっけ?どのくらい変わると人は見逃してしまうのかちょっと観てみたい。

 

他にも「尾行されているかどうか確認する方法」とか「意外と一般人でもスパイに寝現れる」なんて小ネタもふんだんで、好奇心を大いに満たしてもらった。

我々小市民は「自分はそんな秘密とか持ってないしー」と考えがちだけど、海外に旅行に行った際は要注意らしい。日本に行くほどの経済力のない国のスパイがどんな情報でもよいと近づいてくるらしい。

私自身に対した権力がなくても、私を飛び石の一段目にしてその友達、親族に公務員や医師、エンジニアなんかがいるかも知れないからなんですって。

 

海外でハメをはずしてハニートラップに引っかかって写真を撮られて、みたいな話は普通のビジネスマン出もよくある話だそうで・・・

海外でアバンチュールなんて呑気な妄想は捨てましょう。

 

 

スパイVS.公安警察
水面下の死闘とは?

日本に潜む世界各国の
スパイは数万人規模!


スパイやテロリストを監視し、
そのミッションを未然に防いで国を守る公安警察
公安捜査官とは、日頃どのような活動をしているのか?
尾行や変装、モニター(協力者)の作り方
接触の仕方などのマル秘テクニックとは?

元警視庁公安部外事課所属の著者が、
スパイとの攻防の生々しい事例を紹介しながら、
スパイを見破る「手の内」を明かす。
日本は、先進国の中で唯一スパイ活動防止法がなく、
誰もがスパイに狙われる可能性がある。
「スパイ天国」日本で我が身を守るために必読の一冊。

●公安が人の顔と名前、情報を瞬時に記憶する方法
●ハニートラップは段階的に接近してくる
●JR大塚駅は、スパイが「点検/消毒」に使う駅
●スパイを追うときは目くばせ禁止。ブロックサインで指示
●スパイに狙われやすい職業とは?
●海外でテロやスパイに狙われないために ……ほか



公安といえばこの方ですわなー

 

そして、観たいと思いつつもまだ観ないVIVANTのドラマ。

いっそ小説で読んだほうが面白いかな。

 

ちなみに、スパイはとにかく印象に残りづらいのが良いらしく「中肉中背」が基本。

阿部寛みたいな長身のイケメンはできない仕事だそうだ。

 

次に読みたい本

戦前の日本いた有名なスパイ、ゾルゲ。彼はスパイなのにイケメンだったそうである。メディアに顔出しもしていわゆる知識人として活躍していたそうな。・・・

スパイはひっそりと隠れクラスでではなく、こういうパターンもあるらしい。

 

作中には名前は出さないが今日本のテレビによくでている外国人タレントのうち一人は明らかにFBIとつながりが深いと言っていた。

うーんだれかな?パックンマックンかな?それとも・・・

ゾルゲ事件80年目の真実 (文春新書)

 

あっという間に週末は終わってしまいますな。

最近SHEINという格安中華通販で購入した数字塗り絵に手をつけてひたすらやっています。デジタル油絵とかで検索しても出てくる。これがまた、細かい!

 

10月がめちゃくちゃいそがしかったので反動で手間のかかることがしたいのだ。これが終わったら刺繍かダイヤモンドアートとやらをやってみたいと思っている。集中しすぎて12時近くなることもあるので、とんだ寿命縮めだが。