真門浩平の「ルナティック・レトリーバー」を読んだ。
第19回ミステリーズ!新人賞受賞作らしい。
なかなかしっかりしたミステリで面白かったのだが、なんでタイトルが「ルナティック・レトリーバー」なのかはちょっと分からなかった(かいてあったかな?)
イラストが往年のSF見たいだわ(新井素子とか)おそらくこの元気の良い娘さんが哲学科にかよう、元気いっぱいドジっ子役で下の方にひっそり描かれているのが被害者の子かな。
物語は、名門「帝都大学」の今時珍しい男女合同の学生寮で起こる。
数十年に一度の日食が起こる時、もちろん寮内の皆は屋上にでて空に夢中だが、その最中に物置で一人の女学生が一酸化炭素中毒で死んでいたことがわかる。
内側からテープで目張りをしているところから、一見自殺にしか見えない状況だが、違和感をもった僕は素人探偵として事件を解決しようとする。
その謎解きはスッキリ解決したかに見えたが・・・
なかなかひねりの効いた2段落ちみたいな感じ。トリックも結構斬新~
でも、全体的に名探偵コナン感がする。コナン君のアニメでおそらく前篇後編くらいでやる感じ?いい意味で(←最近これつけたら何言ってもいいって聞いた)
先ほど2段落ち、といったがこの話は最終的にに探偵役が別人に持っていかれる。
第一の探偵がやってしまったミスは「伏線を回収しすぎたこと」
確かにミステリィで最後にすごい勢いで伏線が回収されていくと気持ちいいもんね。
ただ、そこに固執しすぎて誤った回答を導き出してないですか?と第二の探偵に指摘されちゃうのだ。
今回ページ数が少なかったので次はもう少し眺めのミステリが読みたい(どうやら2作目3作目と出されているようなので、今度ぜひ)
サクッと読めてキャラも経っている(コナンっぽい)のでぜひ。
次に読みたい本
ルナティック、と言えばもうこれしかないでしょう・・・
岡田あーみんって今どうしてるのかな、と思ってちょっとウィキをしらべてみたらなんと、伝説の漫画家とされていて出版社さえも面談不可になっているとか・・・完全に筆をおられているようだ。
そして、このエピソードを読んで私はいま鳥肌が経っている。
いまでは何かスゴイ進化しちゃった感じだけど、初期の作品は近い雰囲気でてると思う!
(何より自分の好きな作家が好きな作家を好きだった、というのがエモいんじゃ)