中井英夫といえば日本三大奇書と言われている「虚無への供物」の作者だ。
30年くらい前に読んだことがある。
もはや、読んだことがあることしか覚えていなかったのでもしかしたら夢かもしれない。ただ、なんとなく薔薇とかでてきたような・・・
あ、Kindle_unlimitedで読めるのね・・・いや~読める自信ないな~
さて、今回読んだこちらはその中井英夫の連作短編集「とらんぷ譚」
ちょっとブラックなストーリーの数々は、実は全て一人の男の夢だった(のか?)最後のページで「!」となること請け合い。思わず最初に戻って確かめたくなる。
読みやすい話も多い(もちろん単純という意味ではない)し、実はちんぷんかんぷんのものも多い。ただ短めなので熱い夜の怪談代わりにオススメかも。
幻視者たちの見た夢……伝説の短編集、復刻! 反地上的な夢濃密な幻想、日常世界を超えた者が見るのは反地上的な夢。濃密な幻想で構築される、妖美なる博物館――日常的な人間世界を超え、あるいは離脱して、幻視者たちが存在する。彼らが視るものは、反地上的な夢、濃密な幻想である。それを蒐集して構築される、幻想博物館の妖美さ。著者が熱愛する短篇形式への供物として捧げた13の幻想譚は、手作りトランプのように、装飾にみち色鮮やかに語られる。連作とらんぷ譚1。
このブラックな感じは・・・そう、喪黒福造だわ。
藤子不二雄のブラックな側面にロマンティックとお耽美を付け加えるとこんな感じになりそう。
薔薇の根にセクシャルに欲情する男とかでてくるので、わかるかわからないか意見の分かれるところだろう。
ドロドロになって養分として吸収されたいらしい。土葬希望!ってことらしい。
・・・わからん!
でも、とにかく表紙の絵がすごくマッチしていい雰囲気。
薔薇なのかな?脳なのかな?小説の中にはどちらもモチーフ的に出てくるので大変うまい表現だと思う。
それにしても、「そんな脳みそかき出してしまえ」とか「ちょっとずつ皆の脳を集めて僕に詰め込んで」とか、脳みそをそんなにやったりとったりしないで~
次に読みたい本
せっかくなので三大奇書のあと2つ。
この気温でドグラ・マグラとか読んだ日にゃ本当にどうにかなりそうだ・・・
今日読んだ本もドグラ・マグラに言及していた。精神病院の話なのだ。
いやーこの表紙で出版されるとなんか、さくっ読めそうじゃん!奇書なんだからさ少し背伸びしたやつだけ手に取る本であれ!
というか、これならよめそう。一回リタイヤしたけどもう一回よんでみようかな。
まったくの雑談ですが、
今の時代トランプというと例の米国の元大統領が思い出されるが、とらんぷって「切り札」っていう意味らしいよ。
あいつ切り札なんだ・・・どっちかいうとキレ札なかんじだけど。
でもまあ万策つきた最後のカード感はあるよね。
それにしても、前回あの人が大統領になったときはすごく驚いたが次回彼が大統領に返り咲いてもあんまりびっくりしない気がする。
なんでだろう。慣れ?私が大人になった?