万城目学の「鹿男あおによし」を読んだ。
なんだか納得の行かない理由で、奈良の女子校に教師として派遣されることになった「俺」
担任を持った教室の後ろの黒板に「鹿せんべいは美味しいか?」とか書かれてしまう。
だが、ここから万城目学の本領発揮、ファンタジー?の世界に突入する。
喋る鹿にぺろりと舐められて、「印をつけられた」俺は段々と鹿に変わっていく。
鹿化していくのは、俺だけではなくクラスで一番反抗的な女子、イトも鹿化していく。
二人は地震を司る大鯰を押さえつける「目」の役をになっている牡鹿(だけど今は牝鹿のカラダに暮らしている)に、使いの者と認定されてしまったのだ。
(ああ、下手な日本語!)
使命を果たさなければ鹿にされてしまうので、俺は必死で三角と呼ばれる儀式に必要な物を探すのだが、誰が敵で誰が味方かもわからず、途方にくれる。
その合間には、一緒に鹿に目をつけられて、やはり鹿化していっている女子高生のイトちゃんの熱い剣道の試合風景などもさし挟まれる。
この突拍子もないあらすじを聞いても多分皆さんちっともピント来ないと思うが仕方があるまい。だって、万城目学なんだもん。
私ごときの素人が簡単に説明できるようなお方じゃございません。
読んで!
面白かったところは、英語教師から渡されただるまに「ストレイシープ」と書いてあって、励ましてくれているのか、突き放されているのかわからないって話や
マドンナと呼ばれる女教師や、いかにも赤シャツ、いかにもヤマアラシ、といった感じの先生方がでてくるところ。
そして、下宿のお婆さんが坊っちゃんネタでいじってくるところ、などですかね。
これをドラマ化、良くしたなーっと思って。
喋る鹿の撮影風景とか想像するとシュール。主演の玉木宏もすごく雰囲気合ってる~
「さあ、神無月だ――出番だよ、先生」。二学期限定で奈良の女子高に赴任した「おれ」。ちょっぴり神経質な彼に下された、空前絶後の救国指令!?「並みの天才じゃない」と金原瑞人氏激賞!
次に読みたい本
ぜんっ全、関係ないんですが、前から気になって仕方がなかったこちらの本が期間限定無料だったので読みたい。