最近のネットニュースで俵万智をみかけて、サラダ記念日を改めて読んだ。
今から30年以上前に大ヒットとなった短歌集だ。
歌集にしては異例の発行部数で令和の今でも増刷がかかっている1冊。
かくいう私もほぼ同世代の歌人の引き起こした現代短歌の大ブームを覚えている。
当時は表題作くらいしか知らなかったがものすごくこじんまりしたオシャレ書店で、店主におすすめされたので去年購入した。
タイトルになった歌、
この味がいいねと君が言ったから7月6日はサラダ記念日
を知らない人は少ないだろう。
歌ってもっと自由でいいんだと80年代の日本人に示してくれた功績は大きい。
んで、なんで彼女がネットニュースに出ていたかと言うとこの歌がバズったからだ。
優しさにひとつ気がつく ✕でなく○で必ず終わる日本語
こちら、マルハラというものに対してのアンサーソングのような歌
“マルハラ”に対して俵万智さんが一句 「句点を打つのも、おばさん構文と聞いて」 Xでは称賛の声 - ITmedia NEWS
わたし、このマルハラにものすごくびっくりして。衝撃だったんですけど、みなさんご存知でした?マルハラ。
マルハラとは、句読点のあの丸のことよ
了解。
の、この「りょうかいまる」のまるってのがおばさん構文でしかもハラスメントらしい。
はぁ????って、そりゃなるよね?
丸に圧を感じるそうな。
特にLINEなんかの文章ではまるなん普通使わない。先輩から了解。ってきたら機嫌悪いのかと思う、とか。
絶句。いや、マジで。
若者たちとテレビでは紹介されてたが、若者って何歳くらいまでなのか。
などこぞの若い経営者みたいなのが、ビジネスメールでも、初対面でもないのに丸がいつまでも取れないと、堅苦しさや壁を感じると言っていた。
ふへぇ、とすかしっぺ
のような言葉が口からでる。
それが本当なら世代間の断絶は、私が想像したよりもずっと深いな。
なぜなら、ちょっと考えたらわかるヤバさではないからだ。
若者に、素敵な先輩と思ってもらうためにゴマを擦りたくても、それがハラスメントで圧であるなんてちっとも思ってないのに、勝手に傷ついちゃうって事でしょう?1ミリもわからん。
世代によっての普通が全く異なっていて、こんなしょうもないことで図らずも壁ができていたりするのかと思うと、残念でならない。
しかし言葉遣いのプロ俵万智は、無粋に意味わからんみたいな暴言ははかない(私は吐いたむしろもっと悪い言葉も使った)Twitterでそっと先ほどの歌を詠んだらしい。
あんまりおばさん構文とか、おじさん構文とかも言わないでほしい。
大人は傷つかないと思ってるんやないかな。
私達だって、10代も20代も通り越えてこの年なんだからね!あー楽しい!50代たのしー!
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