穂村弘の「よくわからないけど、あきらかにすごい人」を読んだ。
現代短歌を代表する著者が文学、アート、音楽など、それぞれの世界で活躍する「表現の神様」を訪ね、創作の根源に迫った、心躍る芸術談義。谷川俊太郎、横尾忠則、萩尾望都、高野文子、甲本ヒロトなど、巨匠たちのインスピレーションの秘密が明らかに。
ホムホムが、自分が若い頃に憧れたクリエイティターにあいに行く対談集。
私よりちょっと上の世代の、憧れの人達。
流石みな、発言する言葉に魂めいたものがやどっている。
特に、私が大好きな高野文子が、全ての漫画は読者に挑戦するつもりで描いていた、というエピソードには驚き。
寡作な作家さんなので全巻持っているけど、全然そんなことを感じ取れずひたすら絵がかわいー好き〜と思って読んでいた。
穂村弘が高野文子に、ものすごくいものを読んでいるのに自分の完成の器が小さくて受けとめきれてない、焦燥感みたいなものを感じると言っていて(だいぶん意訳だ)、ひゃーなんか読者の感性も試されるのなー
自分の中の器が大きいと、受け止められる事も大きいのか。今まで気が付かなかった。
他には甲本ヒロトの話もすごかった。
ロックンロールをやりたい。でも、歌も楽器もしない。他の人がやっていないことをやりたい。
無いものを作りたかった。だって、既にあるものならそれを聞けばいいから。だって。
かっこいい。
で、最初のバンドではフルチンだったらしい。
モテたくてやってる訳じゃねー!と言いたかったらしい。
うーん、そういう人たちを昔はたまに見た気がするがそういうメンタリティだったとは知らなかった。
かっこ…良くは無いけど、すごい。
他にも、谷川俊太郎とか、アラーキーとかほんとにビックネームばかりでおもしろかった。
高野文子はちょうどドミトリートトモキンス発表の直前の対談との事で、その制作話も。
再読してスッキリ。
また、絵本かけぶとん、しきぶとんの話題も出ててうれしくなる。
あれば良かった!
寝るときのおまじない「かけぶとんさんしきぶとんさんまくらさん」 - iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~
次に読みたい本
萩尾望都の11人いる!
高校生位の時に既にこの作品のオマージュやらパロディがわんさかあって、伝説的SFだったわけだか、読んだはずなのあまり覚えてなかったのでもう一度読みたい。