いや、ノンフィクションが実話系なのは当たり前やないか〜い!
伊澤理江の黒い海船は突然深海へ消えた、を読んだ。
ノンフィクションはあまり読まないが、この本は表紙を見た時から面白そうな匂いがぷんぷんしていた。
まるでミステリーのような不可思議な状況と、とある疑惑。
最後は読者の想像に任せるとしつつ、やはり国家ぐるみの隠蔽工作があったのではないかと。
丁寧な取材で一つ一つ解き明かすさまは、揺るぎない。骨太な感じがする。こんなことを言うと良くないのかもしれないが、若い女性の作品としては異質。
優れたノンフィクションを読むと今、まさに事件か起こっているような焦りと苛立ちを感じることが多いと思うが、この作品もほんとに、酷い話に怒りをおぼえた。
こんな映画のようなことが本当にあったんだ。
しかもその記憶が全くない。若い頃の私の社会に対する関心の低さに驚く。
一気読み必至、おもしろかった。
次に読みたい本
ノンフィクションと黒繋がりで、これ。
途中まで読んで挫折中。