今週のお題「SFといえば」だが、私的にはなぜか夏といえばSF。
怪談ぐらいではひんやりしない酷暑の日本。「夏SFで現実逃避」を提案したい。
毎年夏には色んな人にオススメのSFを聞いて回ってるのだが、読んで見るんだけどイマイチ分かんなかったぞ。というのが多い。
ひとえに趣味の相違なのだが、少ない時間でどれを読むかは慎重に選びたい。
というわけでマイ・ベストSFを選んで、逆にだれかオススメしてくれないか気長に待つ戦法を考えた。
マイベストSF
三体
ものすごく重量級で「面白いとは聞くが手が出せない」で有名なこの本。
感想やら考察やらいろんな方が行っているので詳しく語る必要はなさそうだが、やっぱり面白かった。
未来の地球ではコールドスリープが当たり前になっていて、あらゆるところにディスプレイが表示され、いちいち情報を表示してくるとか。
遠からぬ将来そんな感じになりそう。便利だけど発狂しそうだわ。
よくわからない物理用語はすっ飛ばしても大丈夫。むしろ、自分の脳が広がるくらい壮大なスケール感をただただ楽しんで大丈夫なこの本。
全5冊と読むの大変なのでオーディブルの読書がオススメ。月額1500円の読み放題に入ってるのだ。ちょっと、値段設定がおかしくない?一冊あたりの金額より安いなんて。
ミノタウルスの皿
宇宙で遭難し、たどり着いのは動物たちが人間を家畜としている星だった。
幸い、自分は宇宙からの客人ということで対等に扱ってもらえるが、親切にしてくれたカワイコちゃんがお祭りの日のごちそうに選ばれてしまう。
逃げるように勧めても、彼女は「このお祭りの日にみんなに食べられることは名誉ですわ」「そのために生きてきた」などと言って全く逃げる素振りもない。
結局、彼女が食べられるのをとめられなかった・・・という話。
最近、家畜にも感情があることがわかったという話を読んだが、いろいろ目をそらしがちな命をいただく、という行為をわかりやすくチクリとする話。
また、絵が可愛いだけにぐっとくるものが有るのです。
大人になって藤子不二雄にハマるきっかけになった一冊
宇宙船サジタリウリ
80年代のアニメ。ああああ懐かしすぎる!
宇宙の便利屋として働く4人組がなんで俺たちがこんな目に、とぼやきながらもひりかかる火の粉を払い除けながら旅していくお話。
当時にしても決してかっこいいヒーローではないが、一本筋が通っているのよ。
設定が宇宙なだけで、これがSFだ!というと多分違う。
でもこれが好きだ!
オープニングもエンディングもすごくいい歌で、未だに口ずさんじゃうよ。
ぜひ歌だけでも聞いてほしい。
ちょっと、プラテネスに通じる物がある。
実は前半のダメダメな主人公の部分がすごく好き。
私、あんまりしゃきっとしない人が好きなのかな?
プラテネスもアニメ化されており人気の作品でオススメ。
火星の人
オデッセイというタイトルで映画化されたのでご存の方も多いと思う。
事故で火星に一人取り残されてしまった乗組員の一人マーク。
みんなマークが生きているとは思っていなかったのにも関わらず、生きていた。
マークは残された資材を工夫に工夫を重ねて火星で一人でみんなの迎えを待つことになった。
とはいえ火星。すぐに迎えに行来たくてももう一度宇宙船から準備をする必要があるのだ。
マークはその間一人で火星の荒野でじゃがいも畑をつくったりして自給自足で生き延びるのだ。
宇宙でスケールのでかいDIY!もろツボ。
彼方のアストラ
もはや、SFミステリーと言うジャンルになっているらしい。
犯人はこの愉快なメンバーの中にいる!
絵が可愛いし、主人公もヒロインの女の子もバカっぽくてとても可愛い。
最終的に散りばめられた伏線を回収しきってニコニコ笑顔で終わる青少年に正しいマンガだ。
設定としては11人いる、だなぁと思いつつ全く雰囲気が違う。
まとめ
一応上から「思い出した順」なので、おすすめ順だ。
ベスト5と銘打ったが、星新一のどれか、筒井康隆のどれか、作者箱推しは入れていないのでまだまだ自分でもまとまっていない気もする。
しかしこうやって書いてみると自分の好みがわかってきた。
ディストピアとか宇宙人攻めてくる的な話よりも人間臭いドラマが好きなのか。
必ずオススメで上がってくる「1984」とか「虐殺器官」「電気羊は~」とか全然響かなかったもんなー
そして、あんまり科学技術感がないやつが好きらしい。
しかし読んでいない名作も多いので、こんな私におすすめのSFがあったら教えてください。