いつのまにか、KindleUnlimitedに横溝正史の作品が追加されていた。
張り切ってダウンロードするも、いまいちノリきれず読み終わるまですごく時間がかかった。
髑髏検校はなんと天草四郎が死後吸血鬼となって美しい容姿で若い娘どもの生き血をすすり、自分の眷属を増やしていくのであった。
なんともや、おどろおどろしさだけで正直エンタメにしてもあんまりやろという感じである。見世物小屋感?
残念なのは、全然救いが無いところ。
美しく不幸な陽炎姫が危機一髪を乗り越えて恋人と一緒になれる、とおもうじゃないですか?
しかし、吸血鬼に血をすわれて、自分も吸血鬼になっておしまいですよ。
あれ?これで終わり?
誰が主人公で誰に肩入れをすればよいのかもよくわからん!
とは言え、好きだ!横溝先生!最後に愛を叫んでおけばなんとかなると思っている。
今までも読み放題の作品が少しずつ入れ替わったようだが、お役者文七捕物暦は初めててじゃないかな?
赤々と血で描かれた猫の絵の下で乳房を抉られた女…なにゆえか恍惚の眼差しで絶命した女…雪だるまに埋められた湯文字ひとつの女たち…江戸八百八町に続発する奇々怪々な事件に、名探偵文七が疾る。巨星横溝正史の未刊行三作、ついに出版!
いや、これもそれも「読もう読もうと思ってまだ読まない。」(吾輩は猫)
しかし「陰獣」なんて江戸川乱歩っぽいなー
いやしかし、江戸川乱歩は真性の変態だから同じタイトルじゃ負けるんじゃないかな。
我らが横溝先生は良く言えばもうちょい上品だから、このエログロに太刀打ちできるとは思えないわ。
実は、最近Audibule の読書の楽さにマジかまけて文字を読むなんてもう無理かも。というくらいグーたれているのである。
しかし、愛する横溝先生の未読作品がこんなに沢山でているのであれば、頑張って字も読まなきゃ。
とかなんとか言って7月(あと何時間か後)には入れ替わっていたら申し訳ない。