今週のお題「カメラロールから1枚」
虞美人草(ぐびじんそう)
割と洋風な花なので、こんな漢文的な名前がついてるのって意外。
調べたら、ひなげし、ポピー、コクリコなどとも呼ばれるケシ科の花との事。
私の住む福岡にはほぼ雑草としてこの時期あちこちに生えている。
娘と散歩しながらとりとめもない話をしていて、
「とは言え、虞美人草の虞が、〜ではないとかの意味だったら、反転するよね」
というと、娘から漢文ででてくる虞は超絶美人で人の名前だよと。
しかも、舟を編むの恋文に出てくるよと教えてもらった。
読んだのに!
- 作者:三浦 しをん
- 発売日: 2015/03/12
- メディア: ペーパーバック
四面楚歌
ちょっと母の威厳を取り戻すために調べてみた。
虞美人(虞姫) 【生涯と伝説・項羽が別れの際に読んだ歌など】
こちらのサイトからの受け売りだけど、四面楚歌の故事成語が出来た時、敵に囲まれてこのままではどうしょうもないと思いつめた項羽が愛する姫、虞美人にこう歌います。
力は山を抜き、気は世を覆う。(力は山を引き抜くほど。気迫は天下を蓋うほど)
時、利あらず、騅ゆかず。(しかし時は私に味方せず、愛馬の騅も動こうとしない)
騅ゆかざるを如何すべき。(騅が動かないのをどうしたらいいのだ)
虞や虞や、なんじを如何せん。(虞よ、お前をいったいどうしたものか)
この後、虞は取り乱す事なく自刃して果てるとの事。美人で意思が強い人なのかな。
夏目漱石の虞美人草
そういう意味で、やはり読んだのに全く覚えていない夏目漱石の虞美人草はどんな話だったかな。
美しく聡明だが、我が強く、徳義心に欠ける藤尾には、亡き父が決めた許嫁・宗近がいた。しかし藤尾は宗近ではなく、天皇陛下から銀時計を下賜されるほどの俊才で詩人の小野に心を寄せていた。京都の恩師の娘で清楚な小夜子という許嫁がありながら、藤尾に惹かれる小野。藤尾の異母兄・甲野を思う宗近の妹・糸子。複雑に絡む6人の思いが錯綜するなか、小野が出した答えとは……。漱石文学の転換点となる初の悲劇作品。
読んだという記憶の方が間違っていたのかもしれない…
最後に、虞美人草の別名コクリコ繋がりで、まだ覚えている本のご紹介。
今までの与謝野鉄幹、晶子夫妻のイメージが変わる。情愛が濃いというか何というか。
私には真似できん。来世に期待、ってくらい遠い夫婦の形を見せてもらいました。
与謝野晶子繋がりでもう一つ漫画があるのだが、悲しいかなタイトルが思い出せない。
あー頭蓋骨の裏側くらいにあるのに!
と
は言え、今週のお題(カメラロールから一枚)からだいぶと遠のいたので、このくらいで。
あ、舟を編む、もし未読の方がおられるなら是非読んでほしい。若い人には特におすすめ!