iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

こんな時代に読みたい「感染症にまつわる本」

アマゾンの小説ランキングにて、カミュの「ペスト」が小説の1位に入っていた。

・・・こ、これはコロナの影響?

 

ペスト (新潮文庫)

ペスト (新潮文庫)

  • 作者:カミュ
  • 発売日: 1969/10/30
  • メディア: ペーパーバック
 

 アルジェリアのオラン市で、ある朝、医師のリウーは鼠の死体をいくつか発見する。ついで原因不明の熱病者が続出、ペストの発生である。外部と遮断された孤立状態のなかで、必死に「悪」と闘う市民たちの姿を年代記風に淡々と描くことで、人間性を蝕む「不条理」と直面した時に示される人間の諸相や、過ぎ去ったばかりの対ナチス闘争での体験を寓意的に描き込み圧倒的共感を呼んだ長編。

 

こんな時代だからこそ自分で考えたい

当たり前だが見えないウィルス相手に見て見ぬふりは通じない。 

だんだん対岸の火事ではなくなってきた今日この頃、むやみに恐れる必要はないけれど、正しく知ることが大事だなとあらためて思う。

 

そして自分で考えることが大事だなと思う。生死の問題はだれも責任を取ってくれぬ。

 

テレビを見ていると毎日「科学的なコロナ情報」や「政治的なコロナ情報」にあふれかえっている。

情報は収集しておきたいけど、入ってくる情報は取捨選択できないので正直気が滅入る。

 

特に「フェイクニュースに惑わされる愚かな庶民」的な報道が一番キライ。

 

不要不急の外出を避けるためには、買いだめするよ?母だもの。

子供にひもじい思いさせないように、乾麺もコメも買わせてもらいますよ。

買い占める必要のないほどの必要十分量があったとしても、各自の家に届かないようになったら意味ないし。

前回のトイレットペーパーのもデマを信じたというよりも、

テレビで「トイレットペーパーが続々と売り切れているというニュースをみて

こりゃ、みんなほんとにトイレットペーパー買うよね、なくなる前に購入しよう

の悪循環だった。

 

だって、いくら工場に大量にあっても自分のおけつが今日拭けなかったら困るし。

買占めの悪循環がどの程度続くかは読めないし。

 

決してデマやフェイクに騙されたわけではなく、マスコミが流したニュースが集団心理を刺激したのではないかね。

 

マスクだって買い占める人を「愚かな、必要十分量あるのに」という論調だったけど、いまだ何処行っても買えない状況。

・・・買い占めている一部の人間は倫理観のない 商売にたけた人物だと思う。

まあ、いい死に方はしないとは思うが。

 

今は、自分の身の回りのマスクだの食べ物のことで振り回されてはいるけれど、週末首都圏の外出自粛がとうとう本当のことになり、今後医療機関のオーバーフローなどどんどん恐ろしい予想も浮かんでくる。

と、うかうかしていたら自分の住む県も週末が外出自粛になった。

 

少なくともどのニュースを見ても朗らかな気持ちにならない今日この頃。

 

せめて、しっかり考えるための本はないかと探してみた。

とはいえ、未読の本ばかり。アマゾンやみなさんのレビューを参考にさせていただいた。
これから勉強するからいいのだ。

 

まずは仕組みを知ろう

 

 Amazonで免疫力で検索するとののすごい数の本や雑誌がヒットする。

ほとんどが、何を食べるとか何をどうすれば免疫力が上がる!というハウツー本のようなものが多い。少々どころでなく胡散臭いものも多い。

 

この本は、基本的なワクチンと免疫の仕組みについて書かれている。

どうすれば免疫力が上がるの改善の体内に入ったウィルスはどうなるのか?という免疫のしくみが説明されている。

ワクチン研究の第一人者が素人向けに書いたワクチンと免疫のしくみの本。あと、巷にあふれるとんでも医療に対する痛烈な皮肉も入ってておもしろい。

 

 

はたらく細胞(1) (シリウスKC)

はたらく細胞(1) (シリウスKC)

  • 作者:清水 茜
  • 発売日: 2015/07/09
  • メディア: コミック
 

肺炎球菌! スギ花粉症! インフルエンザ! すり傷! 次々とこの世界(体)を襲う脅威。その時、体の中ではどんな攻防が繰り広げられているのか!? 白血球、赤血球、血小板、B細胞、T細胞…etc.彼らは働く、24時間365日休みなく! 連載初回から大反響を呼んだ「細胞擬人化漫画」、待望の第1巻登場!

体内に入ってきたウイルスと戦う免疫細胞たち。どちらも擬人化されているので親しみやすい?NK細胞さんかっこいい。

わかりやすくて素晴らしい(のだが、コロナウイルスとは何か、てきなことをすっかりわすれてしまう)

 

ウイルスが体に入ってくるとどうなるのか?から知りたい人におススメ。

 

さて、どんどん柔らかめな本に。

 

パンデミックが起こったらどうなるのか

 

夏の災厄 (角川文庫)

夏の災厄 (角川文庫)

  • 作者:篠田 節子
  • 発売日: 2015/02/25
  • メディア: 文庫
 

 

平凡な郊外の町に、災いは舞い降りた。熱に浮かされ、痙攣を起こしながら倒れる住民が続出、日本脳炎と診断された。撲滅されたはずの伝染病がなぜ今頃蔓延するのか?保健センターの職員による感染防止と原因究明は、後手にまわる行政の対応や大学病院の圧力に難航。その間にもウイルスは住人の肉体と精神を蝕み続け―。20年も前から現代生活の脆さに警鐘を鳴らしていた戦慄のパンデミック・ミステリ!

 

生理的にゾワゾワが止まらない本。もしパンデミックが起こった時に、人間はどう行動するのか?

全てが後手後手に回っているのを読みながらやきもきするのだが、最後まで救いがない。

怖いけどおそらくこうなるなと思ってしまうような官邸の対応。

20年前の本だが逆に今この情況で読むと怖すぎるかもしれない。

 

医療の力を信じたくなる

 

 

江戸時代いタイムスリップした医師が、コロリ(コレラ)の治療を行う話。

歴史を変えてしまうことになっても医師として今目の前の人を救い続ける話。

とはいえドラマでしか見ていないのだが。

大沢たかおのカッコよさがはじめてわかった。

日曜劇場「JIN -仁-」TBS開局60周年記念|TBSテレビ

 

まとめ

毎日毎日胸の塞がるニュースが続くが、外出は自粛しても決しても謹慎しているわけではない。

 

なんとなく、楽しい事をしてはいけないような気持ちになっている人もいるみたいだけど、

目的は自粛じゃなくて感染防止なんだよね。

軽薄かもしれないけど、今はたくさん笑ってNK細胞さんを増やさないといけない時期なんじゃないか?

お笑い、落語、漫画なんかのコンテンツ購入とか推進したらいいと思う。

笑って免疫力も上がるし、経済も少しは回るし。