本屋大賞にノミネートされ、去年から気になっていた「火のないところに煙は」をようやくゲット。
「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」。突然の依頼に、かつての凄惨な体験が作家の脳裏に浮かぶ。解けない謎、救えなかった友人、そこから逃げ出した自分。作家は、事件を小説にすることで解決を目論むが――。驚愕の展開とどんでん返しの波状攻撃、そして導かれる最恐の真実。読み始めたら引き返せない、戦慄の暗黒ミステリ!
ミステリのようなホラーのような、なんとも言えない雰囲気作品で、実話のようで創作のようでなんかモヤモヤする~
と思っていたらこういう手法を「モキュメンタリー」というらしい。
フィクションだけど、ドキュメンタリーのような手法を取られた一つのジャンルとのこと、知らんかった。
って、じゃあこれもそうだね
Amazonレビューでは、創りすぎ、とか結構酷評があったけど、読みやすくて面白かった。ただ、引用しているあらすじのように「最恐」かと言われるとはてな、だ。
なんでかというと、怪異譚なのでロジカルな説明は不要なんだけど、ミステリーのように最後にどんどん一連の事件の紐付けされていく。
いわゆる最恐とは理解が及ばない範疇であってほしい。
そこが一部の人には、作り込みすぎているように感じるのかな。
いくつかの話が詰め込まれた短編集なんだけど、中では最初の神楽坂のあやまれ事件(タイトルを失念)と表題作火のないところに煙は、が怖かったな~
すべての短編で、最後にゾッとするんだけど、あとがきにあたる章でまたぞぞぞ~っとさせてくれます。
榊さん(オカルトライターの知人)とは連絡取れたかな~