この人の小説はどうしてこう、どこか皮膚の弱いところをかきむしられたよう痛さを感じさせるんだろうか。
いつも読み始めて、重すぎて読むのに胆力がいったんだった!と気づくが後の祭りだったという。
こういう気持ちをひっくるめてエモいというのじゃないだろうか。
うん、心を動かされた(どっち向きにとかは関係なく)時に使うという意味では便利な言葉だ。語彙力なくても大丈夫!!
とにかく、読み出したら引き込まれるのだが、一旦読みやめると次開くときになーんか気が重くて、なかなか読了までに時間がかかった。
犯罪小説と銘打ってるだけに、どれもこれも最後はだれかが不幸になっちゃうとわかっていて読み進めないといけない。
かグイグイ引き込まれるているかと思うと、途中でポンっと事件後に放り込まれたりする。
タイトル通り、どこかで聞いたような犯罪、みんなが あ、この話はあの事件のことだなと気づくような。事実ではないが、こんな事件あったよねという思いが、紡ぎ出される物語にリアリティを与えている。
さて、この犯罪小説集、きっとネタバレサイトがあると見た。
で、発見したのがこちら。よなよな書房さん。
こんなリンクの貼り方しかできなかった。私ってこんなリンクの貼り方しかできない子だったっけ?
そうか!一番最後の話はあの人の事件か!
なんでも10月より「楽園」というタイトルで映画が公開されるらしい。