お盆なので、は全く無理があるが「悪魔の花嫁」がkindleでお盆期間中、3巻までプラス最終章が2巻まで無料だったので読んでみた。
なんといってもこの見た目の変わり方!
表紙はどちらも主人公の悪魔デイモスなのだが、時代とともに随分、今風というか成長というか当時のかっこいいからしっかり現代のかっこいいへシフトしている。
初版発行は40年以上前、つまりガラスの仮面とかとほぼ一緒。
しかし、紫のバラの人とは違いこちらは成長はしないが時代に迎合はしている。
今まで読んだことがないのが不思議なくらいスタンダードな漫画(有名で古い)だが初めて読んだなぁ。
なんで読んだことなかったのか考えても、私は花とゆめ派だったからとしか言えない。
さて、内容は実はとても読みやすい。
デイモスが妹ビーナスを愛してしまうのだが、神だかなんかの怒りに触れ、ビーナスは死んでしまう。
それでも諦めきれぬ兄は追いかけていきその体の朽ち果てるのをみてしまう。
ここらへん古事記の黄泉比良坂にそっくりなんですが、デイモスは愛想を尽かさずに代わりの体を用意しようとする。
妹ビーナスの生まれ変わりである美奈子を花嫁として連れて行こうとするのだが、なんのかんのいって、体腐敗中の妹より生き生きした他人の若い娘の方が良くなってきちゃうという。
ああ、私があらすじを書くとなんと身もふたもない感じになってしまうのか。
美奈子やデイモスが出会った人々を軸にした一話完結のオムニバスなので、どんなにとんであまり困らない。
悪魔は最終章でも相変わらず美奈子に拒否られ続け、曖昧な感じで嫌がらせしたり助けたりしていた。
なかなかのできることではない。(45年も)
早く完結してほしいものよ。美奈子もデイモスに惚れて、デイモスが改心して人間になってハッピーエンドという予定調和を望むが、長年のファンが聞いたら殺されるかもしれない。
とりあえずお盆期間中は無料で読めるので、デイモスの進化(見た目のみ)を目の当たりにしたいかたは是非。