加門七海の猫怪々を読んだ。
引っ越した途端、病気の子猫を拾ってしまった彼女は、猫に「のの」という名前をつけ、まさしくのののためにできる事は何でもしていく。
その中には、さすがオカルト作家だけにとにかく我々が知っている病気の子猫への手当てだけでは止まらない。
プラス気功、呪い、神仏頼みとなかなかすごい。
もともと彼女は霊感が強く視えるらしく、ののの周りにたくさんの黒い虫のようなものや、でっかいバッタのお化けのようなものなどいろいろ視えて、それを人が見たらへんに思うだろうなと思いつつもいちいち追い払ってゆく。
結果今では元気になったののを、迷惑なほど可愛いと言いつつ溺愛しているのである。
最初から最後まで猫愛にあふれた親バカ日記みたいな本。
今まで自分が犬派か猫派かなんて考えたこともなかったけど、どうしよう、ちょっと猫飼いたくなっちゃった。
猫大好きな方は表紙のイラストもおすすめ。かわいい。