iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

長い廊下がある家

 大好きな有栖川有栖を久しぶりに読んだ。

長い廊下がある家 (光文社文庫)

長い廊下がある家 (光文社文庫)

 

限界集落を調べていた学生が、山奥の廃村に辿り着いた。そこで彼は「幽霊の出る家」を取材する3人の男女と出会う。地下に別の家と繋(つな)がるトンネル状の長い廊下が。中央には扉があり、その西側で死体が発見された。容疑がかかる3人は、犯行時刻、東側の家にいて、鍵のかかった西側には行けない。臨床犯罪学者・火村英生(ひむらひでお)がトリックを華麗に暴く! 表題作ほか全4編。

 

含まれているのは以下の4編

長い廊下がある家:表題作。廃村、迷子、オカルト雑誌の記者との遭遇。こりゃ何も起こらず帰れるわけがない。

 

雪と金婚式:金婚式の老夫婦が素敵。完全に論理で組み立てた推理ショーでした。謎解きをするので皆さん集まってください、っていうのも火村ミステリーでは珍しいのでは?

 

天空の目:いわゆる、ミステリー作家が語るミステリーなので、いろいろ便利なとこがある(むしろ縛りも多いかもしれんけど)

近所の方に心霊写真を信じて落ち込んでる知り合いを紹介され、その謎を解く話。今作は、ミステリー作家だからこそ、ここまでやるっていう話。

 

ロジカルデスゲーム:これは、ドラマ化されたときにラスボス(えーっとなにかのテロ組織のリーダーで美女)と命を懸けた頭脳戦をやった話の元ネタだ!
確率の問題に人は騙されやすいというところには、ものすごく共感。だってネタバレされてもまったくわかりませんでしたわ。

原作では、マッチョでクレージーな男性でしたけどね。

 

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いい読書をした!っていう気分になった。

火村がちょっとカッコ良すぎるので、正直男性読者は少ないのかなーとか思うけどどうなんだろう。

だってドラマこんなだし、

www.ntv.co.jp

 こんなCDとか出ちゃってるみたいだし。

 

長い廊下がある家

長い廊下がある家