「修羅ノ国 北九州怪談行」を読んだ。この人の前作の話がえらく興味深かったので引き続き。
kindle unlimited で読み放題になってたというのもでかい。
それにしても修羅の国、修羅の国って言わないでほしいわ(笑)(by福岡県民)
ロケットランチャーとか普通に出回ってないですから!!
まず、北九州ということで馴染み深い地名がたくさん出てくる。
そもそも、この人は怪談が書きたいというより歴史に興味があり、
もっと言うなら宗像で起こった事件に深い興味をもっていて、
これが前作「怨霊黙示録 九州一の怪談」に詳しくかかれているのだが、
興味をもってうろついていたら面白い?怪しい人たちとつるんで行動するようになり、
いわゆる肝試しツアーなどにも言ってしまうという話。
本人も、諸般の事情から怪談形式にしないといけない(多分売れないから出版できないとかだろう)ので今回は怪談にした、というような下りもあり、全体的に短い実話系怪談が続く。
作中の会話も楽しいし、そんな大人が何人もいる(これは読んで確かめてほしい)ってのも、ちょっとどうかな北九州、という気もしないでもない。
全般的に、こんな話を人から聞いた。とか、霊について真剣にかんがえている飲み屋のバカっぱなしとかが多くて、表紙ほど怖くはない。
ちなみに、前作はこちら。
これね、実話(と言っても戦国時代の話)今から400年以上前の話だが、未だに祟りなすといわれている戦国大名・宗像氏の跡目争い「山田事件」について調査を交えて書かれている。
怪談、テイストだが史実をしっかり調べているイメージ。なにしろ、
昭和、平成を経て、現在までに関係者300人以上が呪い殺されている日本最大級、かつ現在進行形の怨霊譚。
ていうんだらから、興味深い。
実際は結構昔の人の名前がたくさん出てきて、一読しただけではイマイチよくわからない部分もあった。