今更だが「ミレニアム1 ドラゴンタトゥーの女」を読んだ。(自分で言う)
いや、ずっと読みたかったのだが分厚さとちょっとグロ表現がありそうなところにビビっていたのだ。
しかし、気が付けば10年前の大ヒット作とのことで、帯には「児玉清氏大絶賛!」とある。
亡くなられて結構経ちましたなぁ・・・
そんなこんなで、時の流れの速さに思いをはせつつ上下巻をやっとこさ読了。
読んでよかった!世界的な大ヒット作面白くないわけがない。
舞台はスウェーデン、登場人物は慣れない名前の上に親族だらけで、ちょっと気を抜くとすぐにわからなくなるのだが、この本の秀逸なところは、びっしり自分物紹介が書き込まれたがき大の紙が挟み込んである親切さ。
というか、この一枚がないと本を投げ出すこと請け合い。
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女(上・下合本版) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
- 作者: スティーグ・ラーソン,ヘレンハルメ美穂,岩澤雅利
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/08/01
- メディア: Kindle版
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月刊誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエルは、大物実業家の違法行為を暴く記事を発表した。だが名誉毀損で有罪になり、彼は『ミレニアム』から離れた。そんな折り、大企業グループの前会長ヘンリックから依頼を受ける。およそ40年前、彼の一族が住む孤島で兄の孫娘ハリエットが失踪した事件を調査してほしいというのだ。解決すれば、大物実業家を破滅させる証拠を渡すという。ミカエルは受諾し、困難な調査を開始する。全世界で6000万部の売り上げを記録した驚異のミステリ三部作第一部。
あらすじには出てこないが、超優秀だが相当なコミュ症の調査員が下の写真のドラゴンタトゥーの女、下の写真のサラサンデル。
話は経済界やヨーロッパの歴史などを絡めながら40年前の事件の真相をたどっていくのだが、大きなテーマとして女性への暴力がある。
とにかく、酷いゲスい男がつらつら出てくる。
その理不尽への怒りを受け流すことをせず諦めず強く反発するサラサンデル。
カッコいいというよりも痛々しい。
ゴールデンウィーク、時間がたっぷりある方にオススメ!