今大人気の池井戸潤さんの本。実は初めて読んだ。あんまりたくさんのドラマがありすぎて、番宣だけで満足していたのだが、ふと通勤中に読む(というか聞く)本が切れたので聞いてみた。(unlimitedだしね~)
ちなみに、ほぼほぼ50分くらいで読了。多分読んだらもっと早いとおもう。
(聞くより目で読む方が若干早いようだ)
この小説の舞台は、いつも「準備中」の札しか出していない小さな寿司屋『皆藤(かいどう)』。ここに月に一度、各界を代表する四人の専門家が集い、毎回ひとりのゲストを招いては『黒焦げ蜘蛛の会』と名付けた会を開いているのでした。
さて、この夜。いつものように集まった会員たちに、招かれたゲストが自らの悩みを打ち明け、解けない謎を提示します。
もちろん、黒焦げ蜘蛛の会はアシモフの「黒後家蜘蛛の会」からとられていて、
本書も「サーブする側の謎解き」が繰り広げられる。話を聞いただけで謎を解くのは「安楽椅子探偵」に近いものがあります。
ミソは、タイトルでもある「なるへそ」なんですが、最後の鮮やかな推理はまさしく「なるほど~」とうなった。
一話読み切りで、サクッと読めたのでちょっと息抜きしたい読者にとっておおススメ。
(やっぱ人気のある作家さんの本は、スキキライせずに読んでみるべきですな。次は民王を読もう。ドラマが面白かったから)
↑しかしこの表紙絵秀逸やな。
「黒後家蜘蛛」に惹かれて一巻だけ読了。
なぜ惹かれたかというと、私の住む街でセアカゴケグモが日本で一番最初に発見され、プチパニックが起こったから。
背赤後家蜘蛛、調べたら毒にやられたら奥さんが後家になるから(死ぬから)という、落語のような由来が描いてあった。
ほんとかよ!
・・・だったらフグの肝だって、後家内臓やし青酸カリも後家物やん。
ちなみに5年以上たった今では、完全に共存。いるね~くらいだ。そもそも毒蜘蛛とはいえ小さいのだ。とても生物的に負ける気がしない。
被害もそんなに聞こえてこないし、後家にはまだまだなる気がしない。