iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

よく知らずに飛びついちゃった

美智子さまが待っていると言って話題になったジーヴズ。

kindle unlimitedで読めたので喜んでよんだ。

 

結果としては後書きを読むまでこの話が別の作者によるジーヴズ続編ということを知らず、

英国貴族のウイットに富んだユーモア、流石やん!

と読み終えてしまった。

 

いや、面白かったんだけども複雑。

 

一番最初にや読んだジーヴズが、いわゆる作者亡き後のクレヨンしんちゃん、みたいな作品だったら、やっぱ私にジーヴズ読んだよ、と言えやしない。

というわけで、比べるすべもない。

 

ジーヴズと婚礼の鐘 (竹書房文庫)

ジーヴズと婚礼の鐘 (竹書房文庫)

 

 

それにして特に語り手の僕の性格がいい!

朝起きたら大抵機嫌がよく鼻歌を歌いなが顔を洗う、素晴らしき大らかさ。素直さ。

そして、持って回った言い回しとユーモア。

きっと、ウッドハウスが書いた本物もここはなんらか変わるところがないんだろう。

 

 

じつは、ジーヴズが話題になった時コミカライズされたものは読んだのだ。

 

勝田文さんの細い線がとても雰囲気出ててよかった。

ザ、坊ちゃんと優秀執事の組み合わせはみんなが好きな組み合わせなんだなー

 

 

しかし、今回ジーヴズの婚姻、とあるようにおぼっちゃまもジーヴスも結婚することになる。

 

それはそれでハッピーエンドでいいんだけど、これって作者亡き後のサザエさんたちが年を取り始めるみたいな禁じ手では?往年のファンには複雑かも。

 

ちゃんと踏まえて、新たなジーヴスに出会いたい方にオススメ!