ブックカフェにて、「妻は他人~ふたりの距離とバランス~」を読みました。
この人の絵、凄くシンプルでかわいい。そして何より手書き文字が流麗で美しい。
(書道とか硬筆とかやってそうな美しさ)
なんでも円満夫婦の夫が描く、円満の秘訣?みたいなもの。
あ、眉唾と思ったあなた!
私だって世の中に理想の旦那と白馬の王子様はツチノコレベルにいないと思っています。
「もううちは円満で何の問題もありませんよ」と言ってるご家庭はなかなかお目にかかりません。
良くて、「まあ、いろいろあるけどねぇ」と口をにごすぐらいではないかな。
さて、別に円満になりたいわけじゃないけど(ほら、そういうとこ)読んでみよう。
このさわぐちけいすけ夫妻、サラッと「そんなすごいことじゃないよ?」という感じで実行していることがなかなか真似できん。
とにかく、妻は大切な他人なのであるから、「妻だからこうしてほしい」という期待は禁物という話。
そうんなですよね、とかく旦那という他人がどうしてムカつく(一般論!)かといえば、もっとこうしてほしかったのに、しない。っていうパターンが圧倒的。
しかも、ちゃんと言葉に出して伝えたわけでもないのに、こうするのが当たり前なのにしなかったという理不尽な怒り。
これって仏教の教えに通じる気がする。つまり悟れと・・・?
自分を幸せにするのは自分、つまり誰かに幸せにしてもらおうと思っていてもそれはいつまで経ってもかなわない・・・
それにしてもこのふたり、ホントすごいなと思うのは、
どうせ一度きりの人生なので、東京行ってみよう。その次は外国に行ってみよう。とさらりと実行しちゃってるところ。
ふたりは本当に幸せなめぐり合わせだと思う。
夫だけ、妻だけがこの考え方を持っていてもだめだから。
そういう意味では、白馬の王子様ではないけれどかけがえのないベターハーフを見つけたのだなぁ。
だから、この漫画には嫌味がなくて羨ましさを感じるんだと思う。
パートナーに変わってほしいと思っている全ての方におすすめです。