iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

修行がたりないとどこが「夢のような幸福」かわからないぞ

表紙のかわいいナイチンゲールは漫画家吉野朔実さんの手によるもの。
吉野さんと言えば「少年は荒野を・・」とかで有名な方ですが、私の中では「本読み」というイメージが強い。というよりも
「お父さんは時代小説(チャンバラ)がお好き」
「お母さんは赤毛のアンがお好き」
「弟の家には本棚がない」(すべて本の雑誌社
等の書評マンガ?しか読んだことなくて。上記三点もお勧め!

さて、しをん嬢の「夢のような幸福」の一つはその吉野朔実さんに表紙を描いてもらえたことらしい。うむうむ納得。というか、本文中には彼女がそこまで幸せとは思え・・・いやいや、皆まで言うまい。

このエッセイも彼女の愛と妄想にまみれた日常をつづったもの。いやーおもしろかったですよ。たとえば「我が愛のバイブル」では

『愛と誠』を心の課題図書に選定していたのだが、ちょっと考え直した方がいいのかもしれない。中略 私はいま、大きな疑念が押し寄せ、「愛」という名の広大な荒れ野をさまよう子羊のような気持ちである。

エスパーに遭遇するより低い確率」では弟との会話

「すごかったね。エスパーみたいに以心伝心だったよ!」
エスパーとか言うな!」即座にだめ出しされる。「それがオタクっぽいと言うんだ!」
エスパーは普通に使う言葉でしょ。波動砲のごとき威力に満ちたパスだ!のほうがよかった?」

ってな具合であります。しかし、相手にしてくれるだけうちの弟よりはましかも。黙殺よりはいいよなぁ。

夢のような幸福
三浦 しをん著
大和書房 (2003.12)
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