iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

ふうちゃんとちゃぼ /いまきみち

ずいぶん時代を感じる絵なのであります。なんというか・・・多色刷り芋版画!
最初に図書館で見たときは、これが面白いのか?(なんかでお勧め絵本で取り上げられていたので)と半信半疑だったけど、子供はどうやら好きらしく、
(ええ、母には判りませんとも)相当回数読まされました。
内容は、相当な田舎暮らしの幼稚園児と思われる、ふうちゃんちのちゃぼが卵を産んで、それがかえって(一匹死んじゃうけど)無事育って親と同じように鳴く。
というシンプルな物なんですが、さりげなく「ふうちゃんがあめで外で遊べません」ってときに、窓の外でちゃぼが交尾しているあたりが母は少しだけ面白いです。
他にも、幼い子がひよこの死に直面するという重いテーマも含まれているような気もしないでもありません。
それにしても、おすすめ絵本ってすごいなぁ。
目線が大人だとぜんぜんスルーするようなふうちゃんシリーズがロングセラーだもんね。