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アガサ・クリスティの「ポケットにライ麦を」を読んだ。 マザーグースの唄をつかった見立て殺人事件を、ご存知ミス・マープルが解き明かすミステリィだ。 最初の半分以上は、ミス・マープルも出てこないし、マザーグースを知らなすぎてちっとも胸に迫ってこ…
原田マハの「板上に咲く」を読んだ。 実はこの人の「楽園のカンヴァス」がずっと積読になっていて、そのせいでなんだか後ろめたくて一冊もよんだことないんだよねー 今回、ようやく一冊目にチャレンジできてよかった。 筆者の原田マハって、原田宗典の妹って…
万城目学の「鹿男あおによし」を読んだ。 思いっきり夏目漱石の「坊っちゃん」を下敷きにしている。 なんだか納得の行かない理由で、奈良の女子校に教師として派遣されることになった「俺」 担任を持った教室の後ろの黒板に「鹿せんべいは美味しいか?」とか…
東川篤哉の「君に読ませたいミステリがあるんだ」をよんだ。 相変わらずエンタメのかる~いノリながらしっかりトリックが仕込まれている。表紙のかわいいとあいまって高校生とかに読んでほしい一冊だ。 自称美少女の第2文芸部部長水崎アンナの作ったミステリ…
前から気になっていた岡崎琢磨の「鏡の国」を読んだ。 鏡の国 作者:岡崎 琢磨 PHP研究所 Amazon 作中作「鏡の国」というコロナ禍さなかに起こったほぼ真実の事件を元にした小説を、作者没後の西暦2060年に読みかえす。という凝ったミステリー 40年後の…
直木賞候補であった麻布競馬場の「令和元年の人生ゲーム」を読んだ。 突飛な筆名の覆面作家が新聞に掲載されているのを見たよ。 gendai.media このペンネームとこの表紙から、なんだか新しすぎて私にはわからないんじゃないの?と疑りながら読み始めたのだが…
私の住む福岡では、登録した人にLINEでお知らせが送りつけられるのだが、最近は毎日熱中症警戒アラートが送りつけられてくる。 それがまあ、判で押したようにマックス振り切れた危険ゾーン(紫)で、赤や黄色を超えたってことらしいが逆に危機感が薄れる。 …
中山七里の「有罪、とAIは告げた」を読んだ。 この作家さん、たくさん書いてるからたくさんオススメに上がってくるのよねー 有罪、とAIは告げた 作者:中山七里 小学館 Amazon 東京地方裁判所の新人裁判官・高遠寺円は、日々の業務に忙殺されていた。公判、…
ひすいこうたろう「この世界は素晴らしい場所になる」を読んだ。 あなた次第でこの世界は素晴らしい場所になる 作者:ひすいこたろう ディスカヴァー・トゥエンティワン Amazon そうか、こう考えればよかったんだ!目の前の「現実」は変えられない。でも、「…
津村 記久子の「つまらない住宅地のすべての家 」を読んだ。 この人の本、面白い! ミステリーのイメージのない人だけどこの作品サスペンス要素もふんだんにあってよかった。 タイトル見ただけではまさかのっけから「女性の逃亡犯」がでてくるとは思わないで…
東野圭吾の「誰かが私を殺した」を読んだ。 むむ?なんか類似のタイトルの本あったよね、と思って調べたよ。 ・・・1冊どころの騒ぎじゃなかった(爆笑) 「あなたが誰かを殺した」 「私が彼を殺した」 「どちらかが彼女を殺した」 2冊めにしてリンクを貼る…
貫井徳郎の「追憶のかけら」現代語版を読んだ。 どういう事?古語版もあるの???とおもっていたら、最後の解説で謎が解明した。 この「追憶のかけら」は、作中作といって、小説のなかに小説がかかれているのだが、その「知る人ぞ知る小説家の手記」という…
先日「ツミでミック」で直木賞を受賞した一穂ミチの「スモールワールズ」を読んだ。 スモールワールズ (講談社文庫) 作者:一穂ミチ 講談社 Amazon 夫婦、親子、姉弟、先輩と後輩、知り合うはずのなかった他人ーー書下ろし掌編を加えた、七つの「小さな世界」…
堀江貴文の「金を使うならカラダに使え。」を読んだ。 この人らしいタイトルだが、確かにこの年になると色恋やファッションに使う気も薄れてくるのでひびく。 とやかく言われがちなホリエモンだが、予防医療をもっと普及したい、知らないせいで病気になるの…
長月天音の「私の愛した余命探偵」を読んだ。 いろんな探偵がいるが、行き着くところまで行った感はある。 突っ込む気満々で読んだけどやはり、人の生死を扱った話はイジりにくい。 私が愛した余命探偵 (小学館文庫) 作者:長月天音 小学館 Amazon その真実に…
中山七里の「テロリストの家」を読んだ。 すごく多作の作家さんだか初読み。 表紙がポップだったから軽いノリのドタバタサスペンスかと思ったら、意外と重厚感のあるベテラン公安警察官を主人公のストーリーだった。 主人公の俺は自分が一家の父親としてうま…
万城目学の「ヒトコブラクダ層戦争」を読んだ。 不思議な力を持った三つ子の兄弟「梵天、梵地、梵人」が主人公の長編小説だ。 ぼんてん、ぼんち、ぼんどと読むこの三兄弟の仲の良さがとても印象的で、読んでいていやーエモいわーとニヤける。 案の定Audible…
雨穴の変な家2を読んだ。 読んだ、というかaudibleで聞いた。 うーん、さすがに読み聞かせには向かない本かもしれないと思いつつオーディブルでもちゃんと付属資料として間取り図がたくさん着いているので大丈夫であった。 変な家2 ~11の間取り図~ 作者:雨…
アガサ・クリスティーの「エッジウェア卿の死」を読んだ。 相変わらずポアロがいい仕事をします。 それにしても今回のポアロはちょっとエキセントリックだったなぁ なんか、ルー大柴ばりに外国語叫んでいて、ちょっと奇矯な振る舞いを感じた。 ヘイスティン…
伊兼源太郎の「リンダを殺した犯人は」を読んだ。 警察官バティものだけど、ちょっと珍しいところは女性が上長なのところ。 初読みの作者さんだけど、なんとなく予想通りの軽さというか読み応え。失礼か? この本、タイトルでちょっと損している気かする。 …
古川日出男の「平家物語 犬王の巻」を読んだ。 アニメ映画にもなっているので、そちらのほうが有名かもしれない。 私も先にアニメーションを見ていたので原作とだいぶんちがってずいぶん驚いた。 と、いうかアニメの方がぶっ飛び過ぎていたことが今ではわか…
人からオススメされて上田健次の「テッパン」を読んだ。 初読みの作家さんだ。 テッパン (小学館文庫) 作者:上田健次 小学館 Amazon 80年代 東京――僕と不良のひと夏の物語。中学卒業と同時に渡米し、長らく日本を留守にしていた吉田倫。吉田は旧友である寿…
三田紀房の「徹夜しないで人の2倍仕事をする技術~三田紀房流マンガ論」を読んだ。 『徹夜しないで人の2倍仕事をする技術三田流マンガ論 ─三田紀房流マンガ論─ 』 (コルク) 作者:三田紀房 コルク Amazon ベストセラー『ドラゴン桜』をはじめ、ヒットを飛ばし…
山口恵以子の「ゆうれい居酒屋」を読んだ。 ゆうれい居酒屋 (文春文庫) 作者:山口 恵以子 文藝春秋 Amazon 「食と酒」小説の名手が贈る、心温まる居酒屋の物語新小岩の居酒屋・米屋は気の利いたつまみとおかみの人柄で悩みを抱えたお客も癒されるのだが、じ…
加藤実秋の「メゾンド・ポリス」退職刑事のシェアハウスを読んだ。 メゾン・ド・ポリス 退職刑事のシェアハウス (角川文庫) 作者:加藤 実秋 KADOKAWA Amazon 柳町北署の新人刑事・牧野ひよりは、念願かなって刑事になったものの、仕事はお茶汲みやコピー取り…
柳広司の「パンとペンの事件簿」を読んだ。 パンとペンの事件簿 作者:柳 広司 Audible Amazon 1910年、刑期を終えて出獄した堺利彦が、ある団体の設立を宣言する。その名も「売文社」。無実の罪で極悪人と謗られ、まともな職に就くことができない社会主義者…
ミニマリストしぶの「手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法」を読んだ。 手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法 作者:ミニマリストしぶ サンクチュアリ出版 Amazon 最小限のお金で生きて最大限の自由を手にする 月間10…
三宅香帆の「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」を読んだ。 いや、これ良かった~ストンと胸におちるよ。 なぜ働いていると本が読めなくなるのか (集英社新書) 作者:三宅香帆 集英社 Amazon 【人類の永遠の悩みに挑む!】「大人になってから、読書を楽…
榎田ユウリの「妖奇庵夜話 その探偵、人にあらず」の「空蝉の少年」を読んだ。 妖奇庵夜話 その探偵、人にあらず (角川ホラー文庫) 作者:榎田 ユウリ KADOKAWA Amazon 妖奇庵夜話 空蝉の少年 (角川ホラー文庫) 作者:榎田 ユウリ KADOKAWA Amazon 美貌の青年…
下村敦史の「告白の余白」を読んだ。 告白の余白 (幻冬舎文庫) 作者:下村 敦史 幻冬舎 Amazon 高知で農家を手伝う北嶋英二の双子の兄が自殺した。「農地を祇園京福堂の清水京子に譲る」と書かれた遺書を持ち英二は京子を訪ねるが、彼を兄と間違い〝失踪した…